久遠のカラフルイヤーズ16 (ページ47)

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そして…クッキーは少し前に全て焼き上がったので只今チョコペンでの作業をしているAと出来上がったものから袋詰めしてくれている二人…

遂に残り2枚となった

『二人ともありがとう…残り2枚だよ』

残り2枚は三日月さんと小豆さんのだから私が入れて手渡ししたいからもう寝て大丈夫だよ!

「おぉ、なら俺は待っていようか」

「わたしもまとう」

カーテンが開け放たれた窓から朝日が差し込み部屋が明るい…夜が明け日が昇り明るくなっているので少し前に電気を消したのだ

『分かった、少しお時間いただきます』

「主の思うままに」

『(ぎゃんっ!?何言っても様になってるなぁ三日月さん//)』

ある意味まだまだ深夜テンションでハイなので心の中でもよく分からに事になっている…これは早く終わらせて寝た方がいいなと思ったらしい

『で、できたー!』

最後ラスボスの名前を入れて男士の人数分のクッキーが出来上がった
因みに、お隣さんに考慮して声は抑え目だ…防音の壁ではあるが

『お手伝いありがとう二人とも…はい、これいつもありがとう小豆さん…いつもありがとう三日月さん』

今回もめちゃくちゃ助かりました

「こちらこそ礼を言うぞ」

「ありがとうあるじ…たのしかったのだぞ」

それに、きっと向こうの作業も終わり組み紐のブレスレットも完成しているだろう

『残りのクッキーは袋に入れて持っていこう』

持ち運び用の中が見えない袋に詰め終わるとこんのすけを呼ぶ

『こんちゃーん』

「はい、おはようございますあるじさま…お疲れ様でした」

『ありがとうこんちゃん…こんちゃんには今度お揚げさんスペシャルバージョン渡すね』

「なんと!?スペシャルバージョン…楽しみです…!」

では、忘れ物などないでしょうか…転送いたします

少し前に日の光で明るくなっていると言ったが…それ即ち向こうも同じで男士達も起きている面々がいるということ

Aがいないことが知られ騒動になっていないといいが

「起きている面々に主がいないことがバレて騒動になっておらぬとよいがな」

『あ…』

Aの間抜けな声だけがこの空間に残り、三人と作ったクッキーは跡形もなく光と共に消えていた

『と、取敢えず寝室に転送してもらったけど…』

「ふむ、下は騒がしい様だな」

「あるじを…さがしているな」

寝室を出て襖の隙間から顔を出し耳を澄ませると、下がバタバタガヤガヤと誰かを探しているような声が聞こえてきた

これは確実にAを探している