久遠のカラフルイヤーズ16 (ページ46)

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二人まったりお茶をしていると、小豆が上がってきたのでバトンタッチをして三日月がお風呂に入りに行った

『小豆さんも何か飲む?牛乳は無いけどコーヒーとか紅茶、緑茶もあるよ』

「なら、コーヒーをいただこうかな」

『はーい、ちょっと待っててね』

上がってきてこの部屋に入ったときに、コーヒーの良い香りにそそられたとのこと

『この後型抜きと焼きだね…焼きが一番時間かかるかなぁ』

「このかたのおおきさだと10まいはのせられなさそうだからなぁ」

『11回は焼かないとだよね…大体15～20分…最低220分…しかもこの後チョコペンで文字書くし』

文字は私が書くからその間二人はもう寝ていいからね;;

そして上がってきた三日月も踏まえて生地の型抜きをしてもらい、焼いていく…焼けたものから広げて冷ます…初め団扇で仰いでいたが埒が明かないと文明の利器を頼ることに…

押入れに仕舞っていた扇風機である…ササっと組み立ててある程度拭いてから焼きあがったクッキーに風を当てる

『あ、やっぱこれ比較的早く冷めるかも』

触ってみてある程度冷めているクッキーからいよいよチョコペンで文字を書いて行く
Aが扇風機のアレコレをしている間にチョコペンを湯煎にかけてくれていたりした…有難すぎる

「クッキーのことはわたしたちにまかせてあるじはそちらにせんねんしてくれ」

『ありがとう二人とも…!よし、練習はできたから…まずは清光君から…!』

時間の都合上あまり失敗はできない(余りが出るように作ってはいるが、失敗したのでもう一回焼くといった手間は今回は避けたい)ので市販のクッキーで練習と試し書きをしてから本番に挑む

試し書きでも食べられるものなので後で美味しく頂くつもりだ

初め、フルで名前を書こうと思っていたが無理そうなので自分が呼んでいる呼び方で書くことにした

『清光くん…あり…が…とう』

『前の三日月さんみたいにめちゃくちゃ上手ってわけじゃないけど…ど、どう!?』

私的にはいい感じなんだけど

「多少歪でも、主が心を込めて書いてくれたものならどんなものでも嬉しいぞ」

『ありがとう…どんどん書いて行くね』

清光の次は小夜…乱と書いていく…そして、二人も型抜きしては焼いてを繰り返す

焼き上げている間に、書き上がったクッキーを用意していた袋に詰めていってくれていた

『休んでていいって言っておきながら二人に作業させちゃってごめんね;;』

「気にするでない…俺は楽しいぞ」