久遠のカラフルイヤーズ16 (ページ42)

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そこからは意外と早かった…そこまで凝った編み方をしているわけでもないし、そこから何かの結びをするわけでもない…ただ紐に仕上げていくだけなので、手順を覚えればサクサク編み上がった

水晶の方は御神刀を筆頭に任せてあるので良さげなものを選んでもらっている

「数時間で意外と早く編み終えそうね」

「大がかりな道具とか使ってないからかな?」

本来ならもう少し時間がかかる予定だったので、少し編んだら次の日に部屋ごとで回して編んでいこうかと思っていたがこの時間だけで完結しそうだった

「ブレスレットにするために金具とか選ぼうか」

「!!あるじさまのけはいがこちらにむかってきます」

「主さん気づいちゃったとか?;;」

「流石に二日連続で全員集まっていたら怪しまれたか?」

「もう寝てしまったと思っていたがな;;」

一応ディスクは石切丸の着物の袖の中に隠した…懐だと変に膨らんでバレそうだったため
袖なら立ち上がったりしなければバレないだろう…石切丸に用があり立ち上がったりしなければ…

『小豆さんってここにいたりする?』

お部屋に行ったら明かりが点いてなかったし、厨にもいなかったから

「あぁ、なにかあったか?」

襖を開けて中を覗いたら、意外と人数がいて驚いていたが小豆を呼ぶといると分かったので手招きをしていた

『あ、今何かしてた?タイミング悪かったかな?;;』

「いやだいじょうぶだ、あした主にもきこうとおもっていたが、おやつはなにがいいかあんけーとをとっていたんだ」

ぜんいんのいけんをききたくてな

『そっか!ちょっとだけいい?そんなに時間とらせないから』

小豆の咄嗟の言い訳に全員ナイスだと心の中でサムズアップした

チラホラだとこのメンバーで雑談をしていたと言っても誤魔化せるかもしれないが、流石に全員となると雑談というより、何かを話し合っている風にしか見えないからだ

実際集まって話し合いをしていたのだが

大広間から出て少し離れた廊下で声を潜めて要件を伝えるA…ある意味こちらも怪しい

『あのね小豆さん…小豆さんにはサプライズじゃなくなっちゃうんだけど…明日の近侍で…』

計画していることをコソッと話すAこの時少し屈んで耳を近づけてくれた小豆に内心紳士…!と思っていたのはAしか知らぬところ…何時かバレると思うが

「わかった、みなのためにこころのこもったものをいっしょによういしよう」

『ありがとう!小豆さんには一番に渡すね』