久遠のカラフルイヤーズ16 (ページ39)

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「では、其々の時間軸へと転送いたしますのでまずは少年探偵団から」

朝食を終えた面々が転送装置の周りに集まっている…三日月や鶴丸達も見送りに来てくれていた
毛利はかなり口惜しそうな顔をしている

「もう少し装置の方へと寄ってください」

「お世話になりました」

「色々ありがとうございました」

「歩美とっても楽しかった!」

「ありがとう」

「またな!」

こんのすけが装置のボタンを押すと眩い光に包まれる

『こっちこそ楽しかったよ!怪我しないように過ごしてね!』

Aの言葉に元気な返事が返ってきたが、その直後全員そこからいなくなっていた
きっと元の世界、時間軸に戻れたことだろう

「全員元の時間軸に戻れています」

その後爆処の二人を送り、残り安室と諸伏だけだ

『またね透君、頑張り過ぎないようにね』

緑川さんも適度に休んで頑張ってね!

安室と諸伏の状況や立場は知らないハズだが…いや、実際知らないのだが、全て見て分かっている様な言葉をかけてくれたAに思わず抱きしめてしまった

「っ…!ありがとうございます…優癒子さんもまた何かあったら遠慮なく僕たちに言ってくださいね」

いつでも協力します

『はわわっ//あ、ありがとう//』

安室と諸伏も無事戻れたため、この珍事(?)は無事幕を下ろしたのだった
鶴丸や三日月の雰囲気(他の男士達から見たら)が怖いが

「…主」

『ん?なーに鶴丸く…おぐ…いたたたっ…!』

鶴丸に呼ばれたので振り向くと抱きしめられる…が、これは抱きしめているというより締め上げているに近い気がする

つ、鶴丸く…ぎ、ギブ…と、トントントンと背中を叩いて(痛くないようソフトに)みるが緩まる気配はない

「鶴丸貴様っ!!主が苦しまれているだろうっ!!」

鶴丸の奇行にブチギレ状態の長谷部が引っぺがそうとするが意外と力が強い
Aは白目状態だ

それに対して、段々鶴丸の嫉妬と執着が強くなってきていないかと呆れつつ、先ほどのは確かに見過ごせないのも分かると頷くだけの清光…Aを救出しようとは今の所思ってはいないらしい

『つ、鶴丸君の力強い好意…ちゃ、ちゃんと…受け取ったよ…』

解放されてゼーハー言っているAに、ホントに嬉しかったのか?と周りにいる男士は思ったのだとか

「はっはっはっ…どれ主俺も」

「止めろ三日月っ!!まだ主は怪我が治っていらっしゃらないんだぞっ!?」

悪乗りしようとしてくる三日月に長谷部が間に入って全力で止める

またいつもの日常に戻り始めた