久遠のカラフルイヤーズ16 (ページ38)

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そしてその翌日、大広間で朝食を取っている最中こんのすけが現れる

「おはようございます主さま…調査と対処が終わりましたので皆さまを元の時間軸に戻す準備が整いました」

『あ、本当!?ありがとうこんちゃん』

「朝食後元の世界へと戻っていただくのでご準備の程を」

『はーい…ってことらしいので皆食べ終わったら準備しようか』

「もう戻っちゃうんだね…優癒子お姉さんたちとお別れするの寂しい」

「こればかりは仕方ないわよ」

文字通り住む世界が違うんだから

『私もお別れするの寂しいよぅ』

隣に座っていた歩美と灰原にギュッと抱き着くA
その際、お味噌汁が零れちゃうと灰原に注意されてしまった…はい、ごめんなさい

「(ある意味主が魅かれるのはアイツらばかりではないな…)」

みそ汁を飲みながら、少し遠くに固まって座っている安室たちの方に向けていた視線を目の前に座っているAと歩美達に向ける鶴丸

「(鶴さん、なんかちょっと怖いからそれ止めた方がいいって;;)」

若干細めた目でしかも無言でみそ汁碗を傾けている鶴丸に、横に座っている太鼓鐘が横からの低い雰囲気に少しばかりビクリとしてしまった様で、小声で話しかける

「(あぁ、いやスマンな…少しばかり考え事をしていただけだ)」

特に意図はないさ

「今日のみそ汁も美味いなって思っていただけだぜ、貞坊」

「(絶対嘘だ)」

何か怖いので直接そう言うのは止めておいたが

『ね、美味しいよね』

「ありがとうございますお二人とも!今朝は僕が作ったんです」

『国広君作…!美味しいよ、歌仙君のも光忠君のも美味しいけど、国広君のもまた違う味付けで美味しいよ!』

『でも鶴丸君、いつもカッコいいし、可愛いけどいつもより何か雰囲気が違うね…静かにかっこいい…あー…うん、表現が下手だから上手く言い表せれないけど;;』

「グ…!ゲホッ、ゴホッ…!」

『え!?だ、だだだ大丈夫!?』

「ゲホッ…何で、今言うんだ、君っ…//」

Aの言葉がクリーンヒットした鶴丸は飲んでいたみそ汁で咽た…それを横に座っている大倶利伽羅が無言で背中を叩いている

かなりいい音がしているが

「痛っ…伽羅坊…もう少し優しく…;;」

「(珍しい鶴丸さんが見れたな…彼でもあんな顔をするんだ)」

「(意外だ…国永さんでもあんな顔するんだな)」

奇しくも鶴丸の反応を見た感想で一致している安室とコナン…きっと知られればげんなりした鶴丸にやめてくれと言われたことだろう