774色目 ページ25
「そっちは終わったか」
「兄者も俺も問題ない」
「こっちも終わりましたー」
「引き続き子供たちを捜索しようか」
出現した遡行軍を倒し終え、子供たちの捜索を再開する
「ここら辺にはいないみたいだね」
「もう少し進んだところにいるのだろうか」
源氏兄弟がキョロキョロと見回しているがそれらしき気配も姿もない
「進軍してみるぞ」
山姥切が全員いるのを確認してもう少し奥まで行こうと歩き出す
「いませんねぇ」
「意外と奥に行ってしまったのか?」
「ん?…何か聞こえる」
進んでいると、敵は出てこないが子供たちの姿もまだ見えない…が、厚が何か聞こえると止まった
「んーと…あ!いました…けど、何か他の部隊もいます…多分、別の本丸の部隊」
鉢合わせることって殆どないですけどあるんですね
襲い掛かってくる時間遡行軍から子供たちを守るように別の部隊の男士達六振りが戦っていた
子供たちは木の陰に隠れている
「加勢に行くぞ」
「俺たちはアイツらの方に行くな!」
厚と鯰尾は子供たちの方に、残りは時間遡行軍と戦っている部隊へと加勢に
「斬る」
「その腕、貰った!」
「瘴気、断つべし!」
「厄落としだ!」
「おーい、大丈夫?」
「迎えに来たぜ」
「あっ厚さんと鯰尾さん」
「よかったぜー…」
ざっと見た感じ、歩美の膝から血が出ている以外ではケガはなさそうだ･･･時間遡行軍から逃げる際にこけてしまったのだろう
「興味持つのはいいけど、勝手にここに来るのはダメだよ」
「大将も短刀たちも一兄たちも心配してたんだからな」
あの時点でまだここにいることは分かってはいなかったが、探している時に一番毛利がヤバかったということは言わないでおいたAよりヤバかったby厚談
きっと帰ったら大変なことになるだろうから…説教とかではなく心配と過保護のダブルパンチが
「ご、ごめんなさいっ」
「あ、終わったみたいだね」
「もう出てきて大丈夫だ」
「子供たちを守ってくれてありがとう」
山姥切が呼ぶのでそちらの方へと一緒に行くと、先に助けてくれたAの本丸では見たことのない人たちもいた
山姥切たちの会話から察するにこの人たちも刀剣男士というものなのだろう
「膝、怪我してるね」
手持ちの薬と手ぬぐいで申し訳ないのだけれど
全体的に黒と白を基調とした戦闘着･･･裏地の
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作者名：べっこうあめ | 作成日時：2023年11月17日 13時
