久遠のカラフルイヤーズ16 (ページ23)

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『今まだ山の方捜索してくれてるけど、厚樫山に出陣して捜索してもらいます』

部隊は…部隊…

「?主?」

『私が審神者になって本丸が新しくなったからリセットされてまだ検非違使は出てないけど…対策しておいた方がいいと思う?』

「あー…アイツらいつ出てくるか分からないからしといて損はないとは思うよ」

「主さま、通常の出陣と変わりは無いので六振り編成の一部隊だけ向かわせてくださいね」

『分かった、ありがとう…部隊長にまんば君お願いできる?』

「写しに何を期待しているのやら…だが、主の命なら…」

Aに名を呼ばれ被っている布をグッと引っ張りより顔を隠すが、了承してくれた

『ありがとう!以下隊員は石切丸さん、厚君、鯰尾君』

「主、主…僕と弟丸も入れてくれないかい?」

鯰尾の後に誰かの名前を言うより早く、髭切が名乗りを上げた…その横で膝丸が「膝丸だ兄者あぁ」と嘆いている

『練度的にも他の子との練度差的にも問題ないから行ってくれるっていうならお願いします』

「はーい、任せておいて主」

『今すぐに準備して行ってきてほしい』

その言葉に各々頷き大広間を出て行った

『比較的親交度の高い三日月さんとか鶴丸君に行ってもらった方が、出会った時に安心できるだろうけど…』

「山姥切を隊長にするなら俺達じゃ練度差があり過ぎて検非違使の一撃が大きい」

「重症になってしまえば子供たちを連れての帰還も難しくなる」

主の判断は正しい…仕方があるまいて

少し俯いてしまったAの頭にポンと手を乗せ撫でてくれる三日月

「俺達もいつでも、どの状況でも出陣できるよう練度は上げておかないとだな」

「薬研は入れなかったんだね」

向こうに行った時に会っているし、よく遊んでいるので適任だと思ったのだが

『一応子供たちが怪我してたら手当してもらえるように残っておいてもらおうと思って』

薬研君が怪我しちゃったら元も子もないって思って

「(流石この人数を束ねているだけはある…後方支援の在り方がよく分かっていらっしゃる)」

安室はAと男士達のやり取りを静観しながら感心していた

「ごめんね優癒子さん…あいつらのせいでこんな迷惑かけて」

『謝らなくて大丈夫だよコナン君…子供だからきっと興味に勝てなかったんだよ』

あの装置気になるもんね

「(どこまでも…優しいわ…)」

灰原はAの優しさが好きでもあるし、ある意味救われている部分もある…だが、それが命取りになってしまわないか危惧もしている