久遠のカラフルイヤーズ16 (ページ22)

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「大福は子供たちが戻ってくるまで食べないと言いそうだから持ってこなかったよ」

『さ、流石歌仙君っ…!』

「子供たちはいったいどこへ行ってしまったんでしょうね」

「まさか…転移装置を弄ってて、どこかの時代に飛ばされちゃった…とか」

『!!』

「え!?主!?」

安室の疑問に光忠がそう溢した後、勢いよく立ち上がって大広間を出て行くA
それを清光が追いかける

『(違うよね…行ってないよねっ)』

『う…っ、はぁ、はぁ…』

「主ッ、まだそんなに走っちゃダメッ!」

装置の前で膝に手を付いて少し苦しそうなAの背中を摩りながら少し怒り気味の清光

『ご、ごめ…ありがとう…』

気持ちが逸るのだろう…そうではないと確認したいがために

『!!っ…あ、厚樫…山…さ、最後に使ったのは…遠征で…公武のところに行ってもらったから…え、江戸…だよねっ…』

「うんっ…」

『しゅ、集合っ…皆に集合かけてっ清光君っ…こ、こんちゃんっ!』

「分かった」

「なんでございましょう主さまっ…大丈夫ですか!?お顔が真っ青ですが」

清光と別れてこんのすけにもしかしたら厚樫山の方に子供たちが行ってしまっている可能性を伝える

「なんと!?分かりました、直ぐに調査します」

こんのすけが政府の方に戻った後直ぐに大広間の方に戻る

「主さん大丈夫?どうだった?」

戻ってきたAを乱が出迎える…ここに今いる男士達もソワソワしていた

『ば、場所が…あ、厚樫山に…なってた…っ』

「厚樫山!?さっき戻ってきた遠征部隊は江戸の方だったよね?;;」

「げ、元号はどうでしたかっ!?元号も合っていないと場所だけでは飛べないハズなので;;」

『ぶ、文治に…なってたっ』

「そ、そんなっ…」

光忠が思わず声を上げ、一期が元号を気にするが…Aの返答等に乱と一緒に頭が真っ白になったような顔をしている

「主、全員に声かけてきたよ」

清光が大広間に戻ってきた後、少しして全員が集まった

「子供たちが厚樫山に行ってしまっているんだって」

『可能性があって…今、こんちゃんに頼んで調べてもらってるんだけど』

「主さま!調べました…彼らは男士達とは違い一般人、現地の人との気配は同じなので断定はできませんが3つ比較的幼い気配はいたします」

鶴丸とAがそのことについて話していると、調べ終わったこんのすけが現れた

「そうか、ありがとうこんのすけ…主」

『そうだねっ…厚樫山に出陣して子供たちを連れ帰ってほしい』