久遠のカラフルイヤーズ16 (ページ18)

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「今日のおやつはなーにかなっ」

「おや、主たち来たね…今日はくりぃむ大福だよ」

『ま、またオシャレで美味しそうなものを…!そして歌仙君可愛いっ』

「主…」

テーブルには少し大きめのぷっくりまん丸な白い大福が黒いお皿の上に置かれている…黒が白い大福を引き立ててとても綺麗だ

『キレイ…あ』

「ん?どうしたんだい主」

『あ、ううん何でもないの;;(鶴丸君の戦闘衣装のフードみたいって思っちゃったとか流石に失礼過ぎて言えない;;)』

子供たちと他の短刀ちゃん達が来るの待ってようか

粟田口の面々が座ったところに寄っていき、他の短刀達も待つ

この本丸の短刀達は、出陣や遠征でいない場合を除き全員揃ってから何かを始めたい(作業するだとか食べる)らしく、まだ揃っていないと来るまで待っているのだ

『萩原さん達はお先にどうぞ』

萩原たちも一緒に合わせてくれようとしていたが、そこは申し訳ないし自由にしてもらいたいので先に食べててほしいと自分たちに合わせなくて大丈夫だと一声かける

「そう?じゃあお先に頂きます……おぉ!甘すぎないあんことクリームと餅が何とも…!」

大福にかぶり付き、口の周りに若干粉を付けながらモグモグした後キラキラした目で大福を見つめる萩原

それに対して横からお前はガキかよと呆れた声の松田

「喜んでもらえたのなら何よりだよ」

「今日は大福か」

「今日も主はモテるねぇ」

そこに三日月と鶴丸がやつ時に参戦するために入ってきた

「あぁぁっ…主の隣…」

「しょうがないよ清光」

沖田組も来て清光はかなり残念そうだ…それに安定が眉を下げて笑い宥めている

『いつもならもう短刀ちゃん達も揃うのにまだ来ないね』

それに、少年探偵団の皆も

「まだ遊んでいて燭台切さんが探し切れていないのでしょうか」

「一振りに声かけたら他の短刀達にも言って広がるから遊んでる短刀達はすぐに来ると思うけどな」

前田がそう不思議そうに言っていることに対して薬研が助言する…きっと自身が経験したことなのだろう

「短刀達なら今さっきここに来る途中ですれ違ったよ」

何か色々探してる感じだったけど…かくれんぼでもしてておやつになったから一旦全力で隠れてる全員探してたのかな?

「確かにそんな感じだったけど」

何か違う気もするんだよね

『清光君と大福…ば、映えるっ』

とっても似合うね…赤と白のコントラストが綺麗だよ

「え、可愛い?」

『可愛いっ!』

「大福だけでこれだけ褒められるってのも凄いな」