久遠のカラフルイヤーズ16 (ページ16)

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「何だか向こうの方がにぎやかですね」

『松田さんと萩原さんが粟田口のお部屋の障子の張替えしてくれるから今やってくれてるみたい』

「大将ー」

「大将、長めの定規がいるんだけど万屋に買いに行っていいか?」

廊下で安室と話していると、向こうから信濃と後藤がAの所に来た

『いいよー序に他にも足りないものとかあたっら買っておいで』

こんちゃん連れて行って決済してね…あ、後一期君か鳴君と一緒に行ってね
二人が忙しそうなら他の打刀以上の誰かと

「分かったぜ大将」

「行く前に大将の懐―」

『ぎゅーっいってらっしゃーい』

このほっこりなやり取りに少し目じりを下げる安室

『?透君どうしたの?』

「いいえ、少し微笑ましいと思いまして」

因みに今少年探偵団たちは、粟田口以外の残りの短刀達と遊んでいる

「主、少しいいかな」

「長義が前の本丸での出来事でよく分からないところがあると言うので」

お手間を取らせますが

『大丈夫、透君ちょっと行ってくるね』

「お仕事頑張ってください」

『ぬおぉっ!?//』

「き、貴様っ!!」

「はいはい、これくらいで目くじらを立てない」

何があったかと言うと、行って来ると安室に声をかけるとガンバレと頭を撫でられたのだ
それに長谷部が過剰反応(ここでは通常な反応)したのを長義が引きずって戻っていったのだった

『長義君も頼りになるなぁ//』

長谷部君の首が絞まっちゃうから程ほどにねーと長義たちの後を追って行ったAをポカンとした表情で見つめる安室

何故こういうやり取りに至ったのか分からない(一番Aの反応が分からない)という顔だ

「少しズレているのが主だ」

「まぁ、慣れてくれとしか言いようが無いな」

気配なく後ろから現れた二人に内心驚きながら振り向く安室…声の主の通り三日月と鶴丸がいた

「君、昨日の夕餉辺りから俺達を試しているな?」

試すというか、反応を見ている

「おや、流石にバレてしまいましたか」

ここはしらばっくれても良かったが、流石に思惑がバレている様なので開き直っておくことにした

「何が知りたいのかは何となく分かるが」

「流石に俺たちだけの判断では言えんな」

短刀達もまた内心傷つきかねないのでな

「追究せず、何かがあったんだなくらいに留めておいてくれ」

俺は君を斬りたくはないんでな

そう言う鶴丸の蜜色の瞳が前の時のように一瞬陰りを見せたかと思うとキラリと光った

「(やはりこの人も…どこか、何故か恐ろしく感じる時がある)」