764色目 ページ15
『あ…歩美ちゃんはコナン君に食べてもらわなくてもいいのかな?』
ほら、女の子って好きな子に自分が作ったもの食べてもらいたい生き物じゃない
「主さんも?」
『私も嘗てはそうだったなぁ…今は皆に食べてもらって美味しいって笑ってもらう方がいいかな』
「主さんもキュンキュンだった…//」
僕も主さんが作った料理食べたいし嬉しいよ
『ぎゃんかわっ』
「大将たち何じゃれあってんだ」
「羨ましいでしょ薬研」
でも今は僕が主さんとイチャイチャしてるから薬研には譲らないよ
『私はいつかキュン死にしそう…』
「んなこと言ってないでおにぎり持ってくぞ」
「おぉ!本当に色んな種類のおにぎりだね」
「これか…言ってた枝豆チーズ」
机に並ぶこれでもかって程の大量のおにぎり…このおにぎりも数十分もすれば、男士達のお腹の中に収まり綺麗に無くなるのだ
『好きなの取ってね』
おにぎりもあるがお味噌汁(歌仙作)もある
「枝豆チーズおかか…美味しいっ」
『でしょー?(それはコナン君が握ったものだからかなっ!?)』
「主、何そんなにニマニマしてるの?」
そんな歩美に心の中でそう思いニマニマしてしまった
それをしっかり清光に見られており若干引かれてしまった…解せぬ
『歩美ちゃんが可愛かったからついっ;;』
「ふーん」
『清光君がしおしおだっ』
「梅のおにぎりおいしいね」
「ツナも美味しいのだぞ」
今回のAの両隣は日向と謙信…そんなほっこりな二人の頭を思わず撫でてしまったのは仕方がない
そして昼食も終わり、休憩したのち粟田口の障子の張替えだ
「おし、張り替えすっか」
「一期君達、障子の張替えしに行くけど」
「分かりました、必要なものを仰ってください準備します」
「紙は部屋に置いてきたから…糊、ハケ、カッターナイフ、ハサミ、水入れた霧吹き、長めの定規、えんぴつ、ぞうきん…くらいか?」
「では、弟たちとそれらを準備しますので少しお待ちください」
皆、さっき上げてたものを準備するぞ
はーい!
粟田口の短刀たちの元気な声が響く
「障子紙用の糊ってどこに仕舞ってあったっけ?」
「蔵か物置じゃねぇか?」
「歌仙さんならどこに置いてあるか知ってそうです」
「これより長い定規ってなかったっけ?」
「松田さん、この長さでも大丈夫ですか?」
「もう少し長い方がいいな」
「今後また張り替えるなら長いのあった方がいいよね」
大将に言ってちょっと万屋まで走ってくる?
「その方がいいような気がします」
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作者名：べっこうあめ | 作成日時：2023年11月17日 13時
