久遠のカラフルイヤーズ16 (ページ11)

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「優癒子ちゃん達には重いだろ、俺が持ってくよ」

『ありがとうございます;;済みません;;』

「ありがとうお兄さん」

こうして無事障子紙を確保できたので、これは粟田口の部屋の方に置いてもらうことにした

「お昼食べたら一緒に張り替えてね」

「どう見たって美少女からのお願い…っ」

「オイオイお巡りさん、未成年者とは犯罪だぜ?」

「ちょっと陣平ちゃんっ、俺は素敵なお姉さんが好みだからっ」

『ひょえっ//』

そう言われ、不意打ちに萩原に横から肩を抱かれ引き寄せられたAは変な声が出てしまった

「あっ!主さんは僕たちの主さんだからダメ―っ!」

そんな萩原とAの前で、ぷくりと頬を膨らませてプンプンする乱に、若干パニックになりながらも、可愛いんですね分かりますと内心思っているA

「そうです、ぬしさまは我々の主なので他を、あたってください」

燭台切がそろそろおにぎりを作り始めるので二人を呼んでいましたよ

『ホ…ありがとう小狐丸さん//』

後ろからベリッと二人を引き離し、Aを自分の胸の中に収める…落ち着いた声の小狐丸がいい笑顔で立っていた

「障子紙を粟田口のお部屋まで運んでもらってるの」

「では、私が案内しておきましょう」

「ありがとう小狐丸さん!行こう、主さん」

『あ、待って乱ちゃん//』

少し顔の赤いAの手を引いて厨房の方へと駆け出す乱

「(主さんのお顔が少し赤いのはあの人のせいか…うーん、これは後で一兄に主さんを抱きしめてもらって上書きしないとね)」

Aの顔が赤くなる原因は現世の男子ではなく、我ら本丸内の男士の誰かの方が断然いいと思っている乱…なので走りながらそんなことを画策していたりする

「燭台切さーん来たよー!」

「主、乱君…一番乗りだね」

他の子たちはまだ来てないんだ

「もう皆集まっていますでしょうか」

そこに一期がチラリと様子を見に来た…今がチャンス

「一兄!あのね…」

その一期に寄っていって何やら耳打ちする乱…その光景を優しい眼差し(と言うより、菩薩の様な目)で見つめるAと光忠

「何ッ…主、ご無事ですか」

『う、うん?無事だよ?』

何か心配されるようなことやらかしたかなとよく分かっていないような顔のA

「失礼します」

『ひょえぇ//』

そっと抱き寄せて労わるように腕を優しく撫でる

「だ、大胆だね一期君」

「あ、いえ;;これは…失礼しました;;」

「あのねー燭台切さん」