久遠のカラフルイヤーズ15

742色目 ページ43

「石切丸は大太刀だ、主の許可を貰ってきたから入れるぜ」

「鶴お兄さん!」

後ろから戻ってきた鶴丸がそう補足しつつ入って大丈夫だと告げる

皆が門を潜ったのを確認すると、Aの所に案内すると先行していった

「わぁ!大きなお屋敷ですっ」

「あれ!?皆どうしたの!?」

「正宗さんですっ」

「あ、歩美ちゃんたちだ」

「小さい子!小さい子たちですっ!前に僕は会えなかった!」

庭の方で遊んでいた短刀達が何だ何だと様子を見に集まってきた
その中に日向と乱の姿を確認する

何やら一人興奮している緑の髪の、乱たちと同じような服を着た少年の姿も

「後で紹介するからちょっと待ってくれな」

先に主の所に連れて行って事情を聞かないと

玄関から入り少し廊下を進んだところの一室で鶴丸が止まった
後ろからは三日月と石切丸も来ている

「主、連れて来た･･･入ってもいいか?」

『どうぞー』

Aの声が聞こえた後、鶴丸が襖を開けて入っていった後に続いてコナンたちも入っていく

『わぁｗｗ本当にコナン君達だ』

久しぶりだね、どうしたの?

「優癒子お姉さんこんにちは」

「お、優癒子ちゃんだ、元気そうでなによりだよ」

「こんにちは優癒子さん」

「よぉ、元気そうだな」

人数分の座布団を取り出してきてそこに座ってもらい、子供たちにはランドセルを下ろしてもらって事情を聞いた

『な、成程･･･それぞれバラバラの時間軸から本丸の前の石段の下にいつの間にかいたと』

じゃあちょっとこんちゃんを呼んで事情を説明して、帰れるように頼んでみるね

『こんちゃん』

「はい、如何いたしましたか主さま」

『実はね･･･』

「成程、ですからここに皆様方が･･･分かりました、担当にも言ってそれぞれの時間軸に戻れる様にいたしますね」

『すぐ戻れそうな感じかな?』

「それは何とも･･･戻れてもまたこのようなことがあるかもしれないので原因も究明しなければいけませんし」

ですので、それまでの間保護ということでここで預かっていてください

『了解･･･ってことなので、戻れるまでここにいてもらうことになるかな』

「知っている方々がいるところだと子供たちも安心でしょうし、こちらとしてもありがたいですけど」

中々に人数がいますが大丈夫ですか?

『そこは大丈夫だよ』

60人以上いるから5人増えても10人増えても大丈夫!

『透君たちは前に会ったことがあって知ってるけど･･･えっと、こちらの方は?』

透君たちのお友達の方かな?

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