久遠のカラフルイヤーズ15

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「主、少しいいか?」

『いいよー･･･もしかして、さっきの･･･?』

「あぁ、そのことなんだが」

お昼前のそんなある日、執務室で近侍の秋田と書類を書いていると鶴丸が声をかけてきた
ここより遡ること数十分前･･･

「あれ?ここ…どこだ?」

「私たち、さっきまで道路を歩いていたわよね」

「と言うより、僕たち学校に向かってましたよね」

「なんで目の前に知らねー階段があるんだ?」

「なんか…怖い」

周りは少し霧が出ているのか目の前にある階段以外ここがどこなのかよく分からない
カチューシャを付けたボブの女の子は眼鏡の少年の腕を掴む

ランドセルを背負った小学生5人…少年探偵団が困惑した顔で立っている

「!誰か…来る」

「えっ…」

「っ…」

「おや?コナン君達じゃないか」

霧の向こう…と言ってもそこまで離れた場所ではなく、少し離れたところから誰か近づいてくる気配を察知し身構えたが、声の主で警戒を解く

「安室さん…それに萩原刑事と松田刑事も」

「それに、最近コロンボにいるお兄さんだ!」

「君たちも何故ここに?それに、なんでランドセルなんか背負ってるんだ?」

安室の後ろから来た萩原が、首を傾げている…小学生であるコナン達がランドセルを背負っていることは何もおかしいことではないハズだが

「だって今日は月曜日だよ」

今さっき学校に行こうとしてたら何でかここにいたんだ

「げ、月曜?今日は日曜だろ?」

「ん?いえ、今日は木曜ですよ?」

何言ってんだコイツという様な目を萩原に向ける安室

「いやいや、日曜だって…だって俺達丁度日曜に非番になったから今から飯でも行くかって言ってたところだったからさ」

な、陣平ちゃん

「そうだぜ、働きすぎて何曜日か分からなくなっちまってるんじゃないか?おにーさん」

「貴方じゃあるまいし、そんなことありませんよ」

安室の肩にポンと手を置いた松田の手にニコニコとした顔に青筋を立てて手を重ねる安室

「ま、まぁまぁ落ち着いて;;」

その近くで顎髭のある男が苦笑いで諫めている

「お兄さんは確か･･･コロンボの厨房で働いてるんだよね」

前に園子姉ちゃんが最近コロンボの厨房にイケメンがいるっぽいけど中々姿を見せてくれないから拝めてないって嘆いてたから

「あはは;;厨房の人間なんてそんなもんだと思うけどね;;」

因みに俺も今日は木曜日だと思うんだけど

「何かしれっと裏切ったな」

「これは裏切ったって言うんですかね?」

松田の暴論に首を傾げる光彦

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