久遠のカラフルイヤーズ15

739色目 ページ40

『次郎ちゃん、石切丸さん、それぞれにバットにきなことお砂糖広げておいてくれる?』

「ここに置いてあるやつだね･･･どれくらいだい?」

『どっちも取り敢えずバットの底が見えなくなるくらいかな』

足りなくなったらまた追加で広げればいいし

「主さん、もう上げてもいい?」

『いい感じだね、こっちに上げていこうか･･･太郎君の方もいいかな』

『次郎ちゃん、石切丸さん熱い内にドーナツを両面きなことお砂糖を付けていってください』

揚げたての方がくっつきやすいけど、火傷に気を付けてね

「おぉぉ!美味しそうだね」

「燭台切さんたちが作ってくれたちょこがかかっていたのも美味しかったけれど、こちらのも美味しそうだ」

香りも良いね

きなこと砂糖をまぶしてくれている二人に、楽しそうに作業してくれている二人は自分より体格が大きいけどやっぱり可愛いと思う

揚げる、それをまぶすを半分ほどやったところで太郎と次郎、蛍丸と石切丸がそれぞれ交代してまた同じ作業を行う

「これもこれで楽しいね」

「こんな感じ･･･かな」

『いい色だね石切丸さん』

「こっちもどうだい主」

『うんうん、次郎ちゃんもいい色だよ』

そして全て揚げ終えて(A用の少し小さめのも)、塗し終えドーナツが完成した

『お疲れ様皆!美味しそう』

「皆を呼んでこようか」

「前のまふぃんみたいに好きな方選んでもらうんでしょ?」

俺国俊達呼んでくる

『皆呼んでこようか』

皆におやつが出来たので好きな方を取りに来るように声を掛けに行く･･･因みに片づけはAがちょこちょこやっていたので大きなものは今のところない

『皆−おやつ出来たよー2種類あるから好きな方選んで持って行ってね』

Aは取り敢えず粟田口の部屋から突撃してみる

「どんなどーなつかな、楽しみ!」

「主君はどちらを食べるのですか?」

『私はねぇ、小さい二つで一つ分になるように作ってくれたから2種類食べるの』

因みに味はレモンときなこだよ

「どーなつだとあまり味が想像できない二つだな」

どちらも食べたことはあるのでそのものの味は分かるが、ドーナツとして食べたことは無いのであまり味が想像できないと首を捻っている

『どっちも美味しいからどっち選んでも損はさせないよ』

グッとサムズアップしているAが食に関して嘘を言ったこと(別に他で嘘を吐いたこともないが)は無いので信用できるだろう

この後どっちのドーナツにも美味しい以外の感想は出てこなかった

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