久遠のカラフルイヤーズ15

736色目 ページ37

『二つの生地の固さは違うと思うから、成形の仕方は違ってきます』

まず、レモンの方はゆるめだからこの絞り袋に入れて絞ります

『次郎ちゃん達の方はちょっと待っててね』

「わかりました」

「はーい」

『まず、クッキングシートをこれくらいの大きさに切ります･･･そして、一枚に一つ絞ります』

クッキングシートを取りだしてきて目安の大きさに切る･･･そして、絞り袋に生地を詰めて先端をカットしてこんな感じと絞り出す

『形はきにしなくていいからね』

まずはやってみようと先ほど切って作ったシートの上に絞ってみるように促す

「私は先に紙を切り出しておくから、蛍丸さん絞り出してくれるかい」

「はーい、楽しそう」

絞り袋をAから受け取った蛍丸が絞りに挑戦する

「うぅ･･･中々に難しい」

思ったように絞り出せず、歪な丸になってしまった

『こういう所が手作りの良さだよ』

きっとやっていく内に慣れるから気にしない気にしない

そう励ましてから大太刀兄弟の方へと向かう

『お待たせー次郎ちゃん達の方は手で成形してもらいます』

まず、生地をボウルから取り出して、一つに纏めてそれをまた何等分かに分けます

打ち粉をした作業台に生地を出してもらい、それをまとめてカードで等分にしていく
そしてそれをまた等分にして丸めてもらう

「粉を撒いたのは何故なんだい?」

燭台切君たちに怒られそう

『打ち粉をしてないと台にくっついちゃうし扱い辛いからね』

このまるめてもらった生地をこれくらいの厚さに潰します

「これくらいですか?」

小さく丸めた生地を手のひらで圧し潰してもらう

『そうそう･･･じゃあここからはこれを使います』

取りだしてきたのは一善の菜箸

「箸?」

『真ん中辺りにこうプスッと突き刺して穴を開けます』

「こう･･･かい?」

Aが菜箸の片方で穴を開けてから大太刀兄弟に菜箸を渡して同じ様に穴を開けてもらう

『そうそう、で、その穴に指を入れて台の上でクルクルッと回して穴を大きくしていきます』

言っていた通り、穴に指を入れて生地を回して穴を大きくする･･･すると、前に見た様なドーナツの形になった

「おぉ!どぉなつの形じゃないか!」

Aがやっているのを見本に二人も同じようにやってみると、ある程度丸の形をしたドーナツ生地が出来上がる

『手でこう開いていくより、こっちの遠心力を使って回して穴を広げた方がやりやすいし均一にできるでしょ?』

「これ、楽しーねぇっｗｗ」

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