久遠のカラフルイヤーズ15

732色目 ページ33

『あ、今日万屋に行こうと思うんだけど』

「分かった…でも、無駄な浪費をしたら、その時は…」

『(そ、その時は!?お覚悟!?お覚悟されちゃうのかな!?私っ)』

松井の意味真な言い方に内心ガクブルするA

「一区切りついたから今から行くのかい?」

『うん、そのつもり』

「じゃあ護衛を誰か連れてくるからその間に支度をしておいて」

その松井の言葉にありがとう、お願いしますとありがたくその申し出を受け入れた
松井は執務室を出て護衛として付いてきてくれる男士を探しにいった

さて、誰を連れてくるのか

豊前と桑名は先ほど厨の方に野菜を届けに行ったが、まだ畑当番は終わっていないだろう･･･なので別の誰かだとは思うが

篭手切は先ほど出陣から戻ってきたばかりでしかも着替えに行った

誰を連れてくるのだろうか

こちらの着替えなどはないので、財布を持って待っていると二人分の足音が聞えて来た

「支度はできたかな」

「わたくしが、護衛いたします」

『あ、白山君と白君が一緒に行ってくれるんだね･･･ありがとう』

じゃあ行こうかと三人並んで万事屋へと向かう
行く直前に出会った石切丸に、万事屋へ向かうことをちゃんと伝えて

「何か買う目的があるのかい?」

『あるよー』

Aの肩の上に白が乗っており片手でその白を撫でてモフるAはご機嫌だ
白もAに頭を寄せてすり寄っている

万事屋に着いて迷うことなく目的のものがある場所へと向かう

「これ･･･は･･･確か、篭手切が持っているうさぎのぬいぐるみ」

色とりどりのうさぎのぬいぐるみが並ぶ様を見て、思い出す･･･篭手切が部屋に飾っていたあのうさぎのぬいぐるみを

『男子皆それぞれのモチーフのうさぎのぬいぐるみなんだよ』

えーっと、これは･･･あ、違う

「誰かモチーフのうさぎが欲しいの?」

僕も手伝おうか

『えっとね、豊前君と、松井君と、桑名君のかな』

あ!松井君のうさぎさん発見!

「･･･これは豊前江のではないですか?」

『ありがとう白山君』

「僕･･･たち?」

『最後桑名君の発見･･･さ、お会計行こう』

手伝うと言ったが、Aと白山だけで見つけてしまった･･･3つのうさぎのぬいぐるみを持ってウキウキと会計へと向かって行った

『はい、松井君に･･･私の刀剣として来てくれた男子の皆にその人モチーフのうさぎのぬいぐるみを渡してるの』

要らなかったら断ってくれていいからね!私のお部屋に飾るし

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