久遠のカラフルイヤーズ15

701色目 ページ2

「三日月宗近と鶴丸国永の気配です」

「僕が出ましょう」

そう物吉が言ってくれて玄関の方へと出て行った…後、直ぐに三日月たちと一緒に戻ってきた

「皆は無事か」

「鶴お兄さんと宗近お兄さんっ」

「二人だけ?江戸川君達は?」

「二人は俺達の主に付き添ってもらってまだあちらの病院にいる…俺たちはこちらの様子を見るために先に来た」

「!主!?」

「あぁ、目が覚めて俺たちの様子を見に来てくれたらしい…が、傷から血が滲んでいたから診てもらっている」

「目が…覚めたんだねっ…よかったっ」

ホッと安堵した嬉しそうな顔で手を胸らへんで握りしめる日向

「さて、俺たちのことを話さねばならぬが、あの二人が戻ってくるまでまだ少し待ってもらおうか」

「宗近お兄さんと鶴お兄さんさんは大丈夫?」

コナン君と安室さんも怪我とかしてない?

「俺たちは何ともないぞ」

「あの二人も無事だ、そこは安心してくれ」

三日月に続き答えた鶴丸が、近寄ってきた歩美の目線に合わせるようにしゃがむと、あの時の様にぽんと頭に手を乗せる

「(この人、雰囲気が変わった?)」

出会った頃よりかなり雰囲気が柔らかくなり明るい感じになっている鶴丸に内心驚く灰原

明るくなったというより、元のいつもの雰囲気に戻ったのだが…生憎そのことを知らないので、明るい雰囲気になった鶴丸に少し疑心の目で見てしまう

「鶴丸国永は元からこのように友好的で快活な性格です」

唯、主さまや仲間に怪我を負わせたあの者にキレて冷えていただけです

灰原の内心を読んだこんのすけが説明してくれた

「鶴お兄さんずっと悲しそうな顔してたから…笑ってくれて歩美も嬉しい」

「君は主の様な事を言うんだな…」

Aが撫でてくれる手つきを思い出しながらそっと頭を撫でる

そこから1、2時間後くらい経った時阿笠邸のチャイムが鳴った
まだ三日月たちが持ってきたお菓子を食べていなかったので、皆で菓子を食べたりして時間を潰していた

「ただいま」

「おかえりコナン君」

『お邪魔します』

「!!主っ」

もう、起きてきて大丈夫なの?痛くない?

Aの声を聞くと少し泣きながらAに抱き着く日向…回した手はぎゅっとAの衣服を掴む

『可愛いっ(心配かけちゃってごめんね日向君)』

「逆だぞ大将」

『初めまして優癒子と言います』

私が寝込んでいる間のこと聞きました…巻き込んでしまってごめんなさい

『物吉君も日向君もありがとうね』

「主たちも来たことだ、説明しようか」

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