page 135 ページ6
｢あのこって男なの....？｣と呟やき硬直したジョセフを尻目に、ナオキはしゃがみこんで双子と目線を合わせた。
｢お前らさ、ダニエラにあのこと言ってないよな？｣
｢言ってないよぉ｣
揃ってそう答えた。その顔は嘘をついているようには見えないが、ナオキはそれでも疑わしげに目を細めた。この世界でもっとも嘘をつくのが上手いのはこの二人だとナオキは思っている。
フォルミールはおさげ髪を触りながら、ピンク色の丸椅子に腰掛けた。シュピラルも同じく緑の丸椅子に座ると、脚をぶらぶらと揺らした。
｢てゆか、その水原純のことなんだよねぇ｣
｢アイツ、この頃良くここに来るんだ｣
｢毎晩のようにねぇ｣
｢....つまり ? ｣
ナオキが促すと、シュピラルが口を開いた。
｢そろそろ限界なんだぁ。水原純を元の世界に戻さないと僕がもたない｣
｢同じ時期に二人も、なんてやっぱ無理よぉ。私もきつい。一人ずつしかやったことなかったし｣
｢水原純がここに来ちゃうのは、僕らの集中力が落ちてきてる証拠｣
それを聞いてナオキは ｢だよなぁ｣ と顔をしかめた。二人の役割は『はしご』といい、次元から次元へと人を移動させるのが仕事だ。しかし、音響で必要度が低い『はしご』である双子はここ数百年ろくに働いていなかったのだ。それを、急に仕事をすることになり、しかも一気に二人も、とくれば無理なものがあるだろう。
こういうときこそ数百年間ためていたパワーを発揮する時ではないか、とか言ってはいけない。
しかし、非常に空気が読めない男が約一名。
｢えー、数百年ヒキニート生活だったんだしちょっとくらい頑張ってくださいよ｣
折り鶴で遊んでいたフォルミールとシュピラルの背後から、黒いオーラが立ち上った。ナオキはそっと部屋を出る。
ジョセフの運命はいかに....？次回、二時間スペシャル！
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綾香 - めっちゃ面白いです！ (2015年1月13日 12時) (
レス) id: 4993db4a9e (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 黒翼さん» こんにちは。わざわざコメントありがとうございます。励みになります！更新、頑張りますね！ (2015年1月3日 22時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
黒翼 - こんにちは！おもしろいです！マジでおもしろいです！これからも更新頑張ってくださいね！ (2014年12月31日 11時) (レス) id: a58796c65d (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 樫月さん» はじめまして。面白いとのこと、ありがとうございます！本当に嬉しいです。最近はなかなか更新できなくて、申し訳ないです。ネタも溜まってきてるので、一月に入ったらまたぽちぽち更新開始したいと思っています。応援、励みになります！頑張りますね！ (2014年12月27日 0時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
樫月(プロフ) - はじめまして！凄く面白かったです！一話から一気に読み進めてしまいました。大変かと思いますが、応援しています。頑張って下さい！更新楽しみにしてます！ (2014年12月25日 0時) (レス) id: ef88a7389b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：乃森 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/setsunahp/
作成日時：2014年3月5日 11時
