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しばらく続いた沈黙。約一分後、純ちゃんがバックの中から財布を取り出した。
「紅茶買ってくる」
「家にあると思うんだけど」
「アフロディ様にティーバックで入れた紅茶なんて出せない。ちゃんとした茶葉じゃないと」
財布の中のお札を数えながら、純はさらっとそう言った。ああそうですか、と私は精一杯の冷たい目で彼を見る。スキップをしながら外に出ていったのを見ると、私の冷たい視線は純ちゃんに届かなかったのか、ただたんに効果がないのか。
しっかし純ちゃんは良いよな。風丸でもてるみんでも、会えるならハッピーなんだから。いや、私だっててるみん嫌いなわけじゃないんだ。
ただね、今のてるみんと会うのは色々気まずいんだよなぁ。私は一応雷門中の選手、てるみんのライバルなんだから。もしかしてライバル認識されてないかもだけど。だって私だし。
円堂に、行けなくなった、とメールすると「じゃあ明日、一之瀬の話聞かせてやるよ！」という元気な文章が帰ってきた。円堂の説明っておもしろいんだけど順序めちゃくちゃだからな。本人から聞きたい。
それにしても、てるみんが私に連絡くれんの久しぶりだな。そう考えると少しわくわくしてきた。よし、お菓子でも出そうかな。たしかポッキーが残ってたはず。
台所でごそごそやってると、後ろの窓がからコンコン、という音が響いた。「ん？」と振り返ると、そこには無表情で窓を叩いているてるみん。
「うわあ？！」
思わず後ずさると、棚に背中をぶつける。どさ、っと何かが落ちてきた。ようかんか。丁度いいところにきた。ポッキーじゃなくっても良いでしょ。
ようかんを拾って窓を開ける。
「わざわざ窓から来なくても良いと思うんだ」
「ドアよりも窓の方が早いだろう？」
「いやぁ」
ふわっと優雅に床に降り立つてるみん。適当に座ってて、と言い私はようかんを切り始める。包丁持つのって家庭科の授業でしかやらないから、少し怖い。刃物だし。指を切らないようにようかんを切り分けて、お皿に置いた。
私だってやればできるじゃない。満足満足。
ソファに足を組んで座ってるてるみんにようかんを渡す。
「ありがとう」
「いえいえー」
つまようじでようかんを口に運ぶてるみんを眺める。なんか、少しだけ雰囲気が変わったかも。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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綾香 - めっちゃ面白いです！ (2015年1月13日 12時) (
レス) id: 4993db4a9e (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 黒翼さん» こんにちは。わざわざコメントありがとうございます。励みになります！更新、頑張りますね！ (2015年1月3日 22時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
黒翼 - こんにちは！おもしろいです！マジでおもしろいです！これからも更新頑張ってくださいね！ (2014年12月31日 11時) (レス) id: a58796c65d (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 樫月さん» はじめまして。面白いとのこと、ありがとうございます！本当に嬉しいです。最近はなかなか更新できなくて、申し訳ないです。ネタも溜まってきてるので、一月に入ったらまたぽちぽち更新開始したいと思っています。応援、励みになります！頑張りますね！ (2014年12月27日 0時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
樫月(プロフ) - はじめまして！凄く面白かったです！一話から一気に読み進めてしまいました。大変かと思いますが、応援しています。頑張って下さい！更新楽しみにしてます！ (2014年12月25日 0時) (レス) id: ef88a7389b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃森 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/setsunahp/
作成日時：2014年3月5日 11時
