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雷門中のグラウンドで、走る。数ヶ月前は来るたびに追い出されてたのに、今じゃすっかりグランドの予約も通るようになっていた。なんだか嬉しいな、と思う。
マークがついてない染岡にパスをした。「ドラゴンクラッシュ！」と声を上げてシュートを打つ。円堂がボールを真っ直ぐに見て、熱血パンチで見事にとめた。
ボールは跳ね返ると、グラウンドの外に転がる。それを目で追った私は、ベンチの横に男の子が立っていることに気づいた。
あれ？あの人ってもしかして。
ちらっと春ちゃんの隣に座っている純ちゃんを見ると、彼は敬礼するように二本指を額にあててウィンクをしてみせた。特徴的な俺だよっポーズだ。そしてすぐに、うっとりと風丸の方を見る。
そうだ、一之瀬だ！ああ、そうだったよ！えっと、秋ちゃんは遅れてくるんだっけ。珍しいなと思ってたら、それって飛行場に一之瀬を迎えに行くためじゃん！だから土門もいなかったんだ。
「おーい！ボール！」
円堂が大きく手を振って声をかけた。一之瀬はぱっと笑顔になると、ボールを軽く蹴って、グラウンドにあがってきた。
ドリブルをする一之瀬に向かった半田と栗松を、軽快なフットワークでかわす。おお、と思わず息を漏らした。
ディフェンスをあっというまに。
「すっご」
さすが、フィールドの魔術師。同じMFとして、ちょっと憧れるわ。じっと見てると、一之瀬がいたところから、風の渦のようなものが湧き上がった。
「スピニングシュート！」
すごい勢いで、ボールがゴールに向かう。
「ゴッドバンド！」
円堂の必殺技。大きな手が、ボールを受け止めた。円堂の手から薄く煙がたつ。うんうん、やってくれるね、円堂！
それにしても、すごいな。
円堂と一之瀬がなにやら話してるのをぼんやり聞いてると、いつのまにか隣にいた鬼道さんが口を開いた。
「聞いたことがある」
「なにが」
「将来アメリカ代表入りが確実だろうと評価されている天才日本人プレイヤーがいると」
へえ、と返事をする。背後で、純ちゃんが何か余計なことを言ったのか、鬼道さんの怒鳴り声が聞えてきたけど、気にせずに私も皆と一緒に一之瀬の周りに群がった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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綾香 - めっちゃ面白いです！ (2015年1月13日 12時) (
レス) id: 4993db4a9e (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 黒翼さん» こんにちは。わざわざコメントありがとうございます。励みになります！更新、頑張りますね！ (2015年1月3日 22時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
黒翼 - こんにちは！おもしろいです！マジでおもしろいです！これからも更新頑張ってくださいね！ (2014年12月31日 11時) (レス) id: a58796c65d (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 樫月さん» はじめまして。面白いとのこと、ありがとうございます！本当に嬉しいです。最近はなかなか更新できなくて、申し訳ないです。ネタも溜まってきてるので、一月に入ったらまたぽちぽち更新開始したいと思っています。応援、励みになります！頑張りますね！ (2014年12月27日 0時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
樫月(プロフ) - はじめまして！凄く面白かったです！一話から一気に読み進めてしまいました。大変かと思いますが、応援しています。頑張って下さい！更新楽しみにしてます！ (2014年12月25日 0時) (レス) id: ef88a7389b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃森 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/setsunahp/
作成日時：2014年3月5日 11時
