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「入るな危険」という紙が貼られたドアの前に立つ。危険ってどんだけ入ってほしくないんだ。あれか！あれか？！危険な感じの薄い本とかあるのか？！
その件については大丈夫、問題ない。普通の人には毒かもしれないけど、私は毒に忍耐があるのだ。
遠慮せずにドアをがちゃっと開けた。
「純ちゃんおはよー」
小さい声で言いながら、部屋に足を踏み入れる。起きられたら困るからね、探索したいんだから。ゆっくり部屋を見渡す。
あれ、意外と普通の部屋だ。大きさは私のと同じくらい。白と薄い黄緑色の家具で、全体的に落ち着いた雰囲気。
あと、散らかってない。
散らかってない。
大事なことだから二回言ったよ！こういうところで人の性格が出るよね！私？ゴキブリは友達さ…。嫌だけど。
でも、イナズマグッズとかは無いな、意外。絶対どこかに風丸のポスターとかフィギュアだとか薄い本だとかあると思ったのに。隠してるのかな。純ちゃんが隠しそうなところは…。
私はそっとベッドの下を覗いた。
「こ、これは…」
なんもなかったよ！私のベッドの下はいらなくなったプリントとか入ってるのに！ちょっと期待してたのに！はあっと溜め息。うーん、整理整頓できる子は違うなぁ。
次は…。本とかがキレイに入ってる三段の棚を見る。真ん中の段に、水玉模様の布がかかってるのが怪しい。それに、本と本の間にあれが入ってるかもしれん)。私は、棚に近づいて、本を眺めた。
『おいしい料理』『うまい片付けをするために』『今日の弁当』
「…涙が出そうになるわぁ」
ハンカチで目元を押さえた。私、料理できないもんな、片付けもだし。もちろんのこと、涙は出ない。明日の弁当はからあげが良いな。
調べて、なかったことを確認すると、次は真ん中の段の布をばっとあげる。ひょっとしたら、この隠された部分に風丸が…。
「ないな」
可愛らしいクマのぬいぐるみとウルトラマンしかいない。つっこみどころは満載なんだけど、今は止めとこう。おかしいな…。私の想像では、純の部屋は風丸で埋め尽くされてるはずだったんだけどな…。
「風丸がいないとかマジなんだし、期待はずれか」
「そっちこそ勝手に入ってくるとかマジなんだし」
振り返ると、絶対零度の目でこっちを見てくる純ちゃんが。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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綾香 - めっちゃ面白いです！ (2015年1月13日 12時) (
レス) id: 4993db4a9e (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 黒翼さん» こんにちは。わざわざコメントありがとうございます。励みになります！更新、頑張りますね！ (2015年1月3日 22時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
黒翼 - こんにちは！おもしろいです！マジでおもしろいです！これからも更新頑張ってくださいね！ (2014年12月31日 11時) (レス) id: a58796c65d (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 樫月さん» はじめまして。面白いとのこと、ありがとうございます！本当に嬉しいです。最近はなかなか更新できなくて、申し訳ないです。ネタも溜まってきてるので、一月に入ったらまたぽちぽち更新開始したいと思っています。応援、励みになります！頑張りますね！ (2014年12月27日 0時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
樫月(プロフ) - はじめまして！凄く面白かったです！一話から一気に読み進めてしまいました。大変かと思いますが、応援しています。頑張って下さい！更新楽しみにしてます！ (2014年12月25日 0時) (レス) id: ef88a7389b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃森 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/setsunahp/
作成日時：2014年3月5日 11時
