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後半開始のホイッスルが鳴った。すう、っと息を吸って、吐く。
「まずは一点！！ 同点、同点！！」
千羽山の選手がパスをするけど、それを鬼道さんがカットをした。同時に、染岡があがる。
「そうわいかないっぺ！！」
ＤＦが染岡にぴったりとマークする。それを見て、にやりと笑った鬼道さんは豪炎寺にパスをした。壁山もＤｆラインからあがってくる。
「イナズマ落とし！！」
行くか！
「無限の壁！」
無限の壁はちゃんと発動されていた。頬をふくらませる。もう少しだったのに！
「あのDFの奴いつの間に！！」
マックスがそう叫ぶ。速い、ね。豪炎寺と風丸が「炎の風見鶏」って技を放ったけど、それも止められてしまった。
てか、いつその技マスターしたの。私、見てないんだけど。入院中だったんだけど。純に聞いたら、自慢げに(風丸が技マスターした時の)写真見せてくれそうな気がする。
そのあとの、イナズマ一号もコートの外にはじかれてしまった。
かなり暗いムードになる皆さん。そして出番がなくてとても暗いムードになる私。なんでいるんだろう…。全然活躍できてないんですけど。一度だけ、豪炎寺にパスをしただけなんだけどな。
ボールが外に出たのでコーナーキックをすることになった…そしてとてもとても暗いムードな雷門中サッカー部員。
「おい！みんなどうしたんだよ！！ 何へこんでんだ！ まさかあきらめたなんて言うんじゃないだろうな！！まだ試合は終わってないんだぞ！！」
「でも…無限の壁が破れないんじゃ…」
マックスが、うつむく。土門も、下を向いて珍しく声のトーンを下げた。
「やっぱり、必要なんだよ…必殺技が…」
「必殺技ならある！」
その声に、皆が顔をあげた。
「俺たちの必殺技は炎の風見鶏でも、イナズマ一号でもない！俺たちの本当の必殺技は最後まで諦めない気持ちなんだ！！」
「あきらめない…気持ち…」
「帝国とたたかった時からずっとそうだった！尾刈斗中の時も野生中の時も御影専農の時も秋葉明戸の時も戦国伊賀島の時だって！諦めなかったからここまで来れたんだろ！」
鬼道さんが、はっとしたように円堂の顔を見る。
「俺は諦めない！ 諦めたらここで終わりなんだ！そんなの俺たちのサッカーじゃない！俺たちのサッカーは最後まで諦めないことだろ！だったらやろうぜ！ 最後まで！！ 俺たちのサッカーを！」
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綾香 - めっちゃ面白いです！ (2015年1月13日 12時) (
レス) id: 4993db4a9e (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 黒翼さん» こんにちは。わざわざコメントありがとうございます。励みになります！更新、頑張りますね！ (2015年1月3日 22時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
黒翼 - こんにちは！おもしろいです！マジでおもしろいです！これからも更新頑張ってくださいね！ (2014年12月31日 11時) (レス) id: a58796c65d (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 樫月さん» はじめまして。面白いとのこと、ありがとうございます！本当に嬉しいです。最近はなかなか更新できなくて、申し訳ないです。ネタも溜まってきてるので、一月に入ったらまたぽちぽち更新開始したいと思っています。応援、励みになります！頑張りますね！ (2014年12月27日 0時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
樫月(プロフ) - はじめまして！凄く面白かったです！一話から一気に読み進めてしまいました。大変かと思いますが、応援しています。頑張って下さい！更新楽しみにしてます！ (2014年12月25日 0時) (レス) id: ef88a7389b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃森 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/setsunahp/
作成日時：2014年3月5日 11時
