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振り返ると、僕の後ろに怖い顔をした豪炎寺が立ってた。
「こんなボールを蹴ることができる奴…豪炎寺か！！」
鬼道が顔を上げて豪炎寺を見る。そして僕のこともさりげなく睨んだ。え、僕(今日は)なんもしてないよね。ちょっとうろたえてると、音無がぱたぱたと走りよってきた。
「豪炎寺先輩、お兄ちゃんは別にスパイをしてたわけじゃないんです！ 本当です！」
その言葉に豪炎寺は、お兄ちゃんか、と小さく呟く。妹、夕香ちゃんのことを思い出してるんだろう。
ふぅ、と少し溜め息を吐くと、鬼道に向かって声をかけた。
「……来いよ！」
「ああ」
鬼道がボールを蹴り上げる。うん、青春だなぁ…なんて言ってる場合じゃなかった。頭上をボールがかすめる。すごい勢いで。
思わず「ひいいいいいぃぃっ」っと情けない声が出た。顔が引きつる。なんなのさっきから！僕に恨みでもあるの？！そういえば鬼道は僕に恨みがあるんだったね！そうかわざとか。絶対許さない。
そんなことを考えながら急いでその場を離れる。避難という名の逃走である。
「純ちゃんさん、なんでいるんですか？」
道路に出て、ほっと一息吐いてると、音無が腕組みをして僕を見ていた。どうでもいいけど、純ちゃんさんとかマジ止めて欲しい。
「まさか、ストーカー？それとも風丸先輩は諦めて、お兄ちゃんにのりかえ」
「それは宇宙人がサッカー試合を挑んでくることがあっても有り得ないよ」
「宇宙人がサッカー？そんなことあるはずないじゃないですか」
苦笑混じりにそう言う音無。僕は曖昧な表情で「そうだね」と頷いた。それがあるんだな。本当は人間だけど。
宇宙人がサッカー試合を挑んできたら、緑川様、じゃなくてレーゼ様がいるから嬉しい。レーゼ様の抹茶アイスヘアを触るのが僕の夢(のうちの一つ)だったんだよね。
まあ、その時までこの世界にいれるかはわかんないんだけど。
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綾香 - めっちゃ面白いです！ (2015年1月13日 12時) (
レス) id: 4993db4a9e (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 黒翼さん» こんにちは。わざわざコメントありがとうございます。励みになります！更新、頑張りますね！ (2015年1月3日 22時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
黒翼 - こんにちは！おもしろいです！マジでおもしろいです！これからも更新頑張ってくださいね！ (2014年12月31日 11時) (レス) id: a58796c65d (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 樫月さん» はじめまして。面白いとのこと、ありがとうございます！本当に嬉しいです。最近はなかなか更新できなくて、申し訳ないです。ネタも溜まってきてるので、一月に入ったらまたぽちぽち更新開始したいと思っています。応援、励みになります！頑張りますね！ (2014年12月27日 0時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
樫月(プロフ) - はじめまして！凄く面白かったです！一話から一気に読み進めてしまいました。大変かと思いますが、応援しています。頑張って下さい！更新楽しみにしてます！ (2014年12月25日 0時) (レス) id: ef88a7389b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃森 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/setsunahp/
作成日時：2014年3月5日 11時
