四話 来訪者と相談とこれから ページ6
「ねえ、Aさん。これからどうするの？」
ケータがAに尋ねると、
「まずは帰る方法を探すため、文献等を調査するつもりだ。」
と答える。
「…寝る場所は？」
訝しげなケータに、Aは平然と
「野宿だ。職業柄慣れているから何も問題はない。…あ、この世界の金の単位は『円』でいいのか？」
としれっと返した。
「うん、円で良いけどさ…」
「いいい、いけませんそんな事！年ごろの若い娘さんが野宿など！！」
急に、先ほどまで黙っていたウィスパーが叫び出した。
こいつのついでと言ってはなんだが、引っ掛かっていた事を聞いておこう。
「娘…Aと言ったか。お前に、ゲッコウガ、なる者。お前達、ただ者ではないだろう？大方、身のこなしから見て忍あたりか」
「え！？Aさん忍者なの？たしかに、そんな喋り方だったけど……」
ケータが驚く。
確証は無かったが、どうやら当たりらしい。
Aは驚いたように目を開いたあと、優しげに笑った。
『いかにも…拙者と主は忍ぶ者。それも、生半可な物ではござらんよ』
Aの代わりにゲッコウガが返事をした。
「そういうことだ。テントも金品もあるし、心配無い」
頷くAに、ケータとウィスパーはそれでも少々不満そうだった。
「でも……」
見かねて、少し声をかけた。
「ならば、俺のところへ来たらどうだ。…粗末だが、テントよりはましなはずだ。勿論、ゲッコウガも一緒にだ。どうだ？」
「オロチが！？」
驚きこちらを見るケータの視線が刺さる。
…まぁ、こいつでなければここまでの提案はしなかっただろうな。
「…良いのか？では、世話になるとしようか」
『あ、主！早々と決断されては危険だ！』
あっさり承諾したAを、ゲッコウガが引き止める。
が、Aは笑って言う。
「なんだ、私だって弱くは無い。……それに、お前が守ってくれれば問題は無いさ」
五話 異世界と蛇の住処と人間→←三話 来訪者と事情と一目惚れ
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革ベルト
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猫乃(プロフ) - えもじさん» ゲッコウガ…いいですよね…うふふ← (2015年8月19日 9時) (携帯から) (
レス) id: d3f2313fff (このIDを非表示/違反報告)
えもじ(プロフ) - あ^〜かわいいんじゃあ〜 (2015年8月2日 1時) (レス) id: 3424aa0399 (このIDを非表示/違反報告)
オロチ・フラン - オロチ暗殺者がいるって微笑んじゃ駄目だろwwwwww (2015年3月20日 11時) (レス) id: 639e14c781 (このIDを非表示/違反報告)
猫乃＠地味に復活(プロフ) - めめちょぼさん» えへへ…ありがとうございます！！俺得です、ゲッコウガほんと好きです← (2015年2月20日 17時) (携帯から) (レス) id: d3f2313fff (このIDを非表示/違反報告)
めめちょぼ(プロフ) - パートナーがゲッコウガさんですと！？これは見ないと見ないとww続き楽しみにしてます！ (2015年2月20日 16時) (レス) id: 2fb49d69b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫乃 | 作成日時：2015年2月20日 7時
