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「…え？」
ふと気が付けば、私は廃墟と化したとある街に居た。頭から足の先まで泥と炭と埃でボロボロになって、だ。遠くから聞こえる爆発音と怒号と悲鳴。まるで映画でも見ているかのような光景に言葉を失う。ここは何処だ。私は誰だ。今、何が起きているのか。どうしたんだ、どうしよう、どうすれば。何も理解出来ていない頭を必死でフル回転させるけれど、過るのは同じ事の繰り返しだ。小刻みに震える手をギュッと握る。とにかく何処かに身を潜めなければ。冷静になれない頭で叩き出した答えはそれだった。
「おい、誰かおるぞ」
キョロキョロと周りを見渡すけれど、広がるのは瓦礫の山だ。何処かに、と言っても何もない。まるで過呼吸になったかのように浅い息を繰り返しながら、ふと微かに聞こえて来た声に思わず身を構えた。
「まだ敵おるん？」
「いや、残兵はもうおらんはずやけど…」
鼓膜に直接響く心臓の音。ドクドクと全身の血が心臓に集中しているみたいだった。どうしよう。また死ぬのか。ぶっちゃけあんな痛い思いはもう二度としたくない。完全に動かなくなった思考回路の中、必死で周りを見回せば、崩れ掛けの家屋に人一人分ぐらいの隙間を見つけた。なんとか身を潜めるようとズリズリと這い蹲りながら逃げ込む。散らばった硝子や瓦礫が膝に擦れて痛いけれど、あの時に比べればまだマシだった。
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nina(プロフ) - 霧雨さん» 霧雨さん、はじめまして！わー！コメントありがとうございます！まったり更新になりますが、どうぞこれからもお付き合いくださいませ〜！よろしくお願いいたします＾＾ (2019年3月2日 16時) (
レス) id: e40480d680 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨(プロフ) - 初めまして！更新お疲れ様です。いつも楽しく拝見させて頂いてます！これからも更新頑張ってください！！ (2019年2月28日 23時) (レス) id: 0511448217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nina | 作成日時：2019年2月16日 23時
