【名探偵コナン】トリップしても警察官でした。3

病は気からです。 ページ19

｢……っ、くしゅんっ!!!｣


｢おいおい七瀬。今から乗り込むのに大丈夫かぁ？｣


｢あはは…大丈夫ですよ風見さん。まぁ、朝から頭は痛いですけど仕事でヘマするようなことしませ…っくしゅんっ!!!｣


｢ったく、体調管理も仕事のうちだぞ。｣


｢ごほっごほっ…はーい。｣



なんか最近私の周りは母親もどきが多くなった気がする。


でもまぁとりあえず今日は起きた時から頭が痛くてぼーっとした感じはあった。


咳もなんか酷いし喉痛いし。


が、しかし今日はここ1ヵ月追いかけていた犯罪グループに乗り込んで捕まえる日だったので、あえて熱は測らずに仕事にきた。


病は気からって言うし、大丈夫と思い続ければ大丈夫なはずだよね。


〜〜〜〜〜〜〜



｢ーー全員確保。今から戻ります。｣


《ご苦労さま。君に指揮を任せるとスムーズに捕まえられるな。》


｢ははっ、そんなことないですよ。｣



それから無事犯罪グループは捕まった。

思った以上に余裕で捕まったな。


私はほっとため息をつく。

と、同時に視界がぼやけ始めた。



｢え？なにこ…ゴホっゴホっ!!!｣


｢七瀬？｣



必死に瞼を擦るけど視界はぼやけたまま。

あ、やばフラフラする。体思いっきり揺れてない？


これ本格的にやばいやつじゃない？


やっぱ熱かな？病は気からじゃなかった…の？




｢おいっ、七瀬!!?｣


｢あははっ……だいじょ…ぶ｣


ーーバタンっ。




大丈夫じゃありませんでした。


いきなり倒れた私に周りが動揺して騒いでるのが、朦朧とした意識の中で分かった。



……これは降谷さんに連絡がいくパターンだな…。



さい……あく。

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