【名探偵コナン】トリップしても警察官でした。

捕まりました。 ページ41

｢よっし。次の行き先は警察庁だ!!｣



七瀬家の門を閉じてバイクにまたがり、エンジンをかけようとしたその時だった。




｢あれーっ？もしかして凪ちゃんとこのAちゃん!?｣


｢あぁ、ほんとだ。久しぶりだねAくん。｣


｢え？｣




気のせいかな。前の世界のアニメで聞いてた声が私の後ろからする。

それも今日関わらないって決めた人達な気がするんだけど…


私は恐る恐る後ろを振り返る。



……誰だよ、同じ米花町でも会う確率は10%くらいだって言ってたのは。

もうその10倍の確率になっちゃってるよ!!!


てか、私、名探偵コナンの主要人物との遭遇率高すぎだよね!?


とりあえずここはいい感じに流さないと…




｢…えっと、私は確かに七瀬Aですけど。すみません私、色々あって記憶がないので…どちら様でしょうか？｣



｢あぁ、そうだったね。私は工藤優作。君のお父さんとは趣味がすごく合っていてね仲良くさせてもらってるんだ。君とも小さい頃だが1回会ったことがあるんだよ｣


｢……そうでしたか。｣




いや知ってますよあの有名な小説家の工藤優作さんだってこと。



てか、趣味だけでお父さんと仲良いの？

てっきり事件で知り合って、家もお向かいさんだからだと思ってた。


それよりも、小さい頃の私と会ってるんだね…。




｢Aちゃんは凪ちゃんにほんと似てるわね!!私は工藤有希子よ。私とあなたは初めましてだからそんな気を張らないでいいのよっ？？｣


｢そうなんですね…｣



すごい。超絶美人だ。さすが大女優。


そして有希子さんは優作さんと違って私と会ったことがないのか。


うーん、なんかすごく複雑。

色々考えて発言しないといけないな。





ーーギュッ!!


｢わっ！｣


｢Aちゃんってば、凪ちゃんに似ててかーわいいっ!!!｣


｢有希子。初対面なのに抱きついてはいけないよ。Aくんも驚いてしまう。｣


｢えー、だってぇ、Aちゃんってば、初めて会った時の凪ちゃんに似てるんだもん!!ちょーっと、無愛想なとことか特にねっ｣




無愛想って…お母さん私に似てるんだ。


私ってほんと最初からこの世界にいる存在になってるんだな。


私は全然実感わかないんだけどね。

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