だから誰？ ページ3
ーーピッ、ピッ、ピッ
何故だか分からないが完全に死んだと思っていたのにあたしは……
｢……生きて…る？｣
目を開くと目の前には真っ白な天井。
横目で右を見るとおそらくあたしの心拍を示し音を鳴らしているであろう機械と綺麗な空が見える窓。
あぁ、ここ病院か。
少し痛む腹部を除くと痛々しく大きく包帯が巻いてある。
ほんとに助かったの？
あんなに出血してたら死ぬと思ってたんだけど…
……ってゆーか、呼吸しずらい。
なんでだ？
あぁ、この酸素マスクか。
息がしにくい原因が分かったあたしが酸素マスクに手をかけたその時だった。
ーーーガラガラっ。
｢やぁ、A。今日もお前が好きな花のカランコエ持ってきたぞ。……なんて聞こえも見えもしないんだろうけどな。｣
そう行って病室に入ってきたのは見知らぬダンディーなおじさん。
え、ほんとにだれ？
っていうか、聞こえてるし見えてる。
あたしの好きな花カランコエが。
まぁ、なんでカランコエが好きかっていうと、初めて蒼に貰った花がカランコエだったからっていう単純な理由だけども。
っていうか、蒼はいないのかな。
まぁ公安忙しいししょうがないか。
それにしてもこのおじさんどうしよう…
｢……あの。｣
｢はい、なんでしょう？……ってあれ？誰が話してるんだ？｣
あれ、このおじさんばか？
｢私です。この病室の病人の私です。｣
｢……………A？｣
ぽかんと口が空いてますよ。
｢……よかった、Aっ!!!!!ようやく目を覚ましてくれて!!!｣
数秒後してやっとあたしが目覚めたのを理解したおじさんは盛大に涙を流し抱きついてきた。
いやいや…だからだれ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2363人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
植田紗弥 - カッコイイです。 (2019年12月16日 20時) (
レス) id: 9ef00e0382 (このIDを非表示/違反報告)
友菜(プロフ) - 病人というより怪我人では？ (2018年5月3日 19時) (レス) id: de628bc614 (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ - まさか、恋人と同じ名前でしたwww (2017年10月7日 13時) (レス) id: 03694dd56f (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - あやなさん» コメントありがとうございます！私の語彙力はとても乏しいのでこういうコメントはすごく助かります！ありがとうございました！ (2017年5月2日 21時) (レス) id: 11d1fbb973 (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - はじめまして！零さんかっこよすぎです....!!!あの、プロローグの「お褒めに頂き〜」のところ、「お褒めに預かり」だと思います。もしくは「お褒め頂き」とか。生意気申し訳ありませんm(__)m更新頑張ってくださいね！ (2017年5月2日 19時) (レス) id: 810e1796cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：祐
| 作成日時：2017年3月20日 1時
