【名探偵コナン】トリップしても警察官でした。

久しぶりのだんらん。 ページ20

｢そーいえば降谷とAはどうやって知り合ったんだ？｣



3人で食卓を囲んでいると松田さんが突然質問し始めた。



｢あぁ、それは病院だ。｣


｢病院？｣



｢そうなんです。私、父親の仕事トラブルで拉致られて腹部に拳銃で5発撃たれて入院してたんです。｣



｢はぁ!?｣



そう。私の予想は見事当たっていた。

自らこの世界での入院理由を調べると、拉致され拳銃5発の意識不明の重症で運び込まれたとなっていた。


なんで物騒な設定なんだ。


まぁ5発撃ち込まれたのは紛れもない事実なんだけど。




｢……お前、よくそれで生きてられてんな。｣


｢あはは、生命力つよいんで。｣




松田さんがびっくりした顔をしている。


無理もない。実際私は死んでるんだし。




｢で、病院でばったり会ったのか？｣



｢いや、Aが病室抜け出したとこにばったり。｣



｢抜け出した!?｣



｢びっくりだろ？しかも看護師の許可もなくだぞ｣



｢あはは〜そんなこともありましたね｣



｢でもお前病室抜け出してまで何がしたかったんだ？｣



｢……いや、特に何も？外の空気が吸いたかっただけですよ｣




まぁほんとは心落ち着けたかっただけ。

この世界に来てしまったことをあの時は信じられなかったんだよね。

……今でも信じられないけど。




｢……ふーん。まぁ、分かったことはお前はやっぱバカってことだな!!!｣




そういって松田さんは豪快に私の頭をグシャグシャにする。



｢ちょっ、やめてくださいよ!!髪の毛ぐしゃぐしゃにな……る｣



ぐしゃぐしゃにされて視界がなかったから、手で髪を払いのけた瞬間あたしは固まってしまった。




｢｢どうした？A。｣｣



目の前の視界には私を見てにこやかに笑う降谷さんと松田さん。


なんかなつかしいな。


ここの世界にきて初めてあったかさを感じた気がした。




｢…なんでもないですよ。とにかく髪の毛ぐしゃぐしゃにしないでください松田さん!!それと、降谷さんも見てないで止めてくださいよ!!!｣



私が文句を言うとさらに笑い始める2人。


…まぁ、いっか。こういうの楽しいし。

ドッキリ大作戦？→←スパルタです。

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