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「…Aさん、どこに行っちゃったんだろう」
「A、いねぇのか?」
「うん……フェルちゃんもいなくて……」
「え、それ不味くない?Aちゃん、今まで何も言わないでどこか行くなんてなかったじゃん!」
今だいたい夜の7時くらい。
外は真っ暗で、街灯なんて辺りにないここら辺は真っ暗だ。
そんな時間なのに連絡もなしにどこかに行って帰ってきてないなんて今まで一度もなかった。
「ねぇ、ルキくん…知ってるかな?」
「…知らないんじゃねーの?」
日に日に焦りが見えてきたルキくん。
会話だって、最近全然ない。
Aちゃんとだって、最近、話してなかったような気がした
ルキくんの部屋に入るとやっぱり深刻な顔をしてるルキくんがいた。
「ねぇ、ルキくん、Aちゃん知らない?」
「いや……知らないが何かあったか?」
「どこにもいないんだよ。屋敷の中も外も、誰も何も聞いてないっていうし…」
「フェルはどうした」
「フェルもいない。ねぇ、Aちゃん森の中に入ったりしてないよね」
「大丈夫だろう。あいつも子供ではない。それに、ここらの森が安全とも言えないのとはあいつもわかっている」
確かに、Aちゃんは前いた世界で俺達のことを知ってたし、多分…。
いや、逆にAちゃんはオレ達の事も、イブのことも、あの方のことも全部知ってた。
じゃあもし、“今のオレ達”のことも知ってたとしたら…彼女はこの状況を見てどうした?
「ねぇ、ルキくん……Aちゃん、オレらといるの楽しいって言ってくれてた。それって、オレらがどこから来たとかじゃなくてAちゃんと普通に話して上げてたからなんじゃない?」
「何が言いたい」
「ルキくんわかんない?今のオレ達━━特にルキくんはアダムになることに必死だった。それをAちゃんが知ってたとして…でも、ここでの生活に慣れてたから忘れてたとしたら!?Aちゃん一人ですぐ抱えるから何も言わないよ!
だから、もしかしたら…!って…ルキくん!?」
最後までオレの話を聞かないで部屋を飛び出したルキくん。
その顔は、さっきまでとは違う意味で焦ってた。
あんなルキくんは初めて見た。
とりあえず、Aちゃんを探しに行くのはルキくんに任せることにした。
ルキくんなら、きっと彼女をちゃんと見つけてくれるだろう。
「Aちゃん…変なこと考えてないといいけど━━。」
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梔子(プロフ) - わらわらさん» コメントありがとうございます。行き詰まってしまっているのでたまに読み返してしっちゃかめっちゃかしてるなとはおもいます。笑 ただ、書き直すとかなり内容が変わってしまうのでもし読み進めていただけるのであればこのまま読んで頂けたらと思います (2019年1月8日 10時) (レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
梔子(プロフ) - れんすけさん» 返信遅れてすみません!もう少し文字数減らして読みやすい感覚にできるようにしてみます(汗) (2019年1月8日 10時) (レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
わらわら - 主人公イキり過ぎでしょw (2019年1月8日 10時) (レス) id: 091d3f1fea (このIDを非表示/違反報告)
れんすけ - 字が詰まってて読みづらいです… (2018年3月12日 15時) (レス) id: 4bd8d4113b (このIDを非表示/違反報告)
汐子 - まって苗字一緒www 宮野ww宮野ww (2016年10月23日 3時) (レス) id: 693e560875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梔子 | 作成日時:2016年5月5日 16時