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目が覚めてだいたい1時間くらいした頃、ユイちゃんから聞いたのかみんな部屋に集まった。
当然かもしれないけどさんざん怒られた。
特にコウくんとユーマくんが怒ってたけど、一番怖かったのはルキくんだったな……。
「ホント、すみませんでした」
「まぁいい。A、コイツを持っておけ」
ルキくんがそう言って私に渡したのは一匹の……猫。
真っ黒で美人な猫さんだ。
「その子……使い魔」
「え、私言葉わかんなくない?」
「そんなことないノ〜」
「…は?」
口を挟んだ声は私の知ってる人たちの声ではなく私の腕にだかれる猫に視線を向ける。
「あの方が人間のアナタにも聞こえるようにってしてくれたから問題ないノ〜」
和やかさのある話し方をする猫。
“あの方”ということはカールハインツからのプレゼントで間違いないだろう。
「よくわかんないけど、とりあえず私にもユイちゃんにも、あなたの言葉はわかるってことね」
「そういうことナノ〜」
「なるほど…そういえば、あなたの名前は?」
「特にないノ、ニャーは使い魔だから必要ないノ〜」
言われてみればコウモリたちも名前なんて聞いたことないかもしれない。
でも、折角仲良くするなら名前はつけてあげたい。
どんなのがいいだろう。
あ……
「フェル」
「「は?/え?」」
「あなたの名前、フェルでどう?」
「どうしてフェル?」
「悪魔はドイツ語でトイフェル。でもトイじゃ可愛くないし、フェルなら響きが可愛いなって」
「ニャーに…名前、くれるノ?」
「うん、だってこれから仲良くするんでしょ?」
これから一緒にいて仲良くするのに名前が無いのも何だか嫌だった。
ずっと「猫」とか「使い魔」とか呼ぶのは可愛くないし愛着がわかない。
私にとって新しい家族。
ちゃんと名前つけて可愛がってあげたい。
実際、ものすごく嬉しそうな顔してるし問題はないはずだ。
「…ありがとうナノ、凄く嬉しいノ」
「え、ちょっ、何このコ可愛すぎか。食べちゃいたい」←
「食べちゃう…の?」
「いや冗談だろ。本気にすんなよアズサ」
「Aちゃんそんなに喜ぶと思わなかったよ。ね、ルキくん」
「ああ、あの方の配慮もあったからかもしれないな」
フェルと話す私を見てみんな凄く安心した顔してる。
私が無事だったからか、それともフェルを受けいれたからなのか。
とにかく私に家族ができました。
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梔子(プロフ) - わらわらさん» コメントありがとうございます。行き詰まってしまっているのでたまに読み返してしっちゃかめっちゃかしてるなとはおもいます。笑 ただ、書き直すとかなり内容が変わってしまうのでもし読み進めていただけるのであればこのまま読んで頂けたらと思います (2019年1月8日 10時) (レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
梔子(プロフ) - れんすけさん» 返信遅れてすみません!もう少し文字数減らして読みやすい感覚にできるようにしてみます(汗) (2019年1月8日 10時) (レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
わらわら - 主人公イキり過ぎでしょw (2019年1月8日 10時) (レス) id: 091d3f1fea (このIDを非表示/違反報告)
れんすけ - 字が詰まってて読みづらいです… (2018年3月12日 15時) (レス) id: 4bd8d4113b (このIDを非表示/違反報告)
汐子 - まって苗字一緒www 宮野ww宮野ww (2016年10月23日 3時) (レス) id: 693e560875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梔子 | 作成日時:2016年5月5日 16時