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学校から帰ってきた金曜の夜。
少し複雑な気持ちを抱いている自分に向けてのため息を零した。
雨が降るのか、森の中だから霧が少し出てる。
「日にちは違っても、アニメと似てるんだなぁ…こういうとこは」
正直少し忘れかけていた。
私がここの世界の人間じゃないことを。
でも、いざこの日が来ると流石に思い出す。
「仲良く出来るかな…。いや、しないとか」
あの人は無理にしなくてもいいって言ってた。
でもこの世界にいる以上、逆巻家に行っても無神家にいても、あの子とは出会う運命。
それに、私はあの子と関わらなくちゃいけない。どうしてかそんな気がした。
「ま、あの子がイブである以上、私はあの子とは仲良くしておかないとね〜。
それに……ある意味自分との戦いになるんだから」
私があの子を苦手意識する理由━━。
簡単に言えば自分と重ねているから。
つまり、私にとってあの子の存在は自分でもある。
「あー無理、考えるのやめた。とりあえず、キレないようにしないとなぁ」
「独り言多すぎだろ」
「っ！……昔からだから気にしないでもらっていいですかね？ユーマくん」
声をかけるなりバカにしたように鼻で笑いってきたユーマくんに思わずつっかかる。
仲が悪い訳じゃないが、何でこうも喧嘩になるようなこと言うのだろうか。
「おい、今のはどういう溜息だ？」
「あー疲れたーのため息ですけどー？」
「その棒読みを信じろってのか？あ？」
「はいはい！もう、どーして最近二人はそうやってケンカするのかなぁ」
軽く睨み合っていた私たちの間に入ってきたコウくんは呆れたようにため息をついた。
「ユーマくんが失礼な事言うからでしょ」
「はぁ？事実を言っただけだろうが」
「それが失礼だって言ってんだよー！」
「まぁまぁ、落ちついてよAちゃん」
「いつまで遊んでいる。そろそろ行くぞ」
少し離れたところから声をかけたルキくんに私たちは大人しく離れた。
私はここでお留守番。
まぁ何も出来ないしそれがいいと思う。
でもこの大きな屋敷で一人は、少し寂しく感じてしまう。
「Aちゃん…」
「なに？アズサくん」
「いってきます」
「行ってくる」
「いい子にしてろよ」
「行ってくるね〜♪」
あまりに驚いて言葉も出なかった。
“いってきます”なんて、誰かにいわれたのは、初めてかもしれない。
帰って……来るんだよね。
「いってらっしゃい！！」
なら、私はちゃんと待っていよう。
皆の無事を祈って。
ラッキーカラー
あずきいろ
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おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーヴァンパイア
無神ルキ
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梔子(プロフ) - わらわらさん» コメントありがとうございます。行き詰まってしまっているのでたまに読み返してしっちゃかめっちゃかしてるなとはおもいます。笑 ただ、書き直すとかなり内容が変わってしまうのでもし読み進めていただけるのであればこのまま読んで頂けたらと思います (2019年1月8日 10時) (
レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
梔子(プロフ) - れんすけさん» 返信遅れてすみません！もう少し文字数減らして読みやすい感覚にできるようにしてみます(汗) (2019年1月8日 10時) (レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
わらわら - 主人公イキり過ぎでしょw (2019年1月8日 10時) (レス) id: 091d3f1fea (このIDを非表示/違反報告)
れんすけ - 字が詰まってて読みづらいです… (2018年3月12日 15時) (レス) id: 4bd8d4113b (このIDを非表示/違反報告)
汐子 - まって苗字一緒www 宮野ww宮野ww (2016年10月23日 3時) (レス) id: 693e560875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梔子 | 作成日時：2016年5月5日 16時
