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僕の下で驚いた顔をするAちゃん。
別にボクだってここでイヤラシイことしようなんて思ってない。
ま、それはそれでそそられるけどね〜。
「ら、ライトくん？｣
「キミのその香り……凄く気になってたんだぁ」
「…香り」
“香り”その単語に反応したAちゃんは一瞬、冷たい表情をした。
ボクを前に口数が少なくて挙動不審にしていた彼女はもう目の前にはいない。
いるのは、何かを理解して諦めたような顔をした女の子。
「……いいよ、吸って」
「え？」
「小森さんばっかり相手にしてて抵抗されないのが不思議？私、物分りはいい方だから」
今までのAちゃんとは違う。
この子は…誰だ。
「キミ…」
「吸わないの？ライトくんだって気になるんでしょ？私の血」
まるで誘うように問いかけてくる。
今目の前にいるAちゃんは不思議だ。
ビッチちゃんとは違うのに、そそられる。
彼女の問に嘘はない。
その血が気になる。
吸いたくてたまらない。
そう思ったらもう自分には止められなかった。
ただただ、待ちきれないように彼女の首筋に牙を立てる。
ボクらしからぬ行動だとは思った。
それでも、我慢ができなかったんだ。
「んっ…ん……ﾊｧ…ん…」
「ぅあ……ん"…んん……」
ボクら二人の吐息と血をすする音だけが耳に入る。
Aちゃんの甘いその血に、ボクは夢中になっていた。
どれくらいの間吸ったのか、授業終わりのチャイムの音が聞こえた。
それを合図に牙を抜いてAちゃんをみると今にも気を失いそうな顔をしていた。
「キミ、何者？」
「…ただの転入生だよ。無神家の人達と同居してるってだけの」
そこが気になるところではあるんだけど。
そう思ってるのは多分彼女もわかってるんだろう。
しばらく互いに無言が続く。
静寂を破ったのは彼女の持つ携帯からだった。
「…もしもし……屋上にいるよ。…怒らないでよ、私にも色々……うん、ごめんなさい…わかった」
「なんて？」
「ここに来るって、早いこと帰ったほうが身のためだと思う。怒ると怖いから、彼ら」
随分可愛がられているみたいだ。
AA…面白い子だな。
「また会いにくるよ」
「ヤダ」
「意地悪だなぁ…会ってよ」
「ヤダよ。ライトくんと会うと疲れちゃう」
「んふっ、そんなにボクが好き？」
「声はね」
バイバイ、そう言ってボクを追い出そうとした彼女に仕方なく従って屋上から出る。
彼女をアイツらに渡しておくの……惜しいなぁ。
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梔子(プロフ) - わらわらさん» コメントありがとうございます。行き詰まってしまっているのでたまに読み返してしっちゃかめっちゃかしてるなとはおもいます。笑 ただ、書き直すとかなり内容が変わってしまうのでもし読み進めていただけるのであればこのまま読んで頂けたらと思います (2019年1月8日 10時) (
レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
梔子(プロフ) - れんすけさん» 返信遅れてすみません！もう少し文字数減らして読みやすい感覚にできるようにしてみます(汗) (2019年1月8日 10時) (レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
わらわら - 主人公イキり過ぎでしょw (2019年1月8日 10時) (レス) id: 091d3f1fea (このIDを非表示/違反報告)
れんすけ - 字が詰まってて読みづらいです… (2018年3月12日 15時) (レス) id: 4bd8d4113b (このIDを非表示/違反報告)
汐子 - まって苗字一緒www 宮野ww宮野ww (2016年10月23日 3時) (レス) id: 693e560875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梔子 | 作成日時：2016年5月5日 16時
