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「Aちゃん!!!」
「コウくんうるさいよ…」

すごい勢いでドアを開けて真っ先に駆け寄ってきたのはコウくんだった。
なんだか犬だ。

「Aちゃんがライトくんなんかといるからでしょ!?」
「え、なんで知ってるの」
「クラスの子が教えてくれたの!」

女の子恐ろしー……。
敵にはやはり回したくない。

「そんなに怖い顔しないで、ルキくんもユーマくんも。アズサくん困ってる」

二人ともすごい顔してる。
自分でわかってるのかな…。

「そう思うなら馬鹿な事してんじゃねぇ、このバカ」
「バカって言った?!ユーマくんよりバカじゃない!」
「あ"あ"!?」
「Aちゃん血が足りないんだからあんま叫ばないの!ユーマくんもどなんない!!」

睨み合う私たちの間に入ったのは私を起こしてくれたコウくん。
私を支えててくれてる。

「…A」
「ん、何?」
「吸われれたのか?」
「…うん、やっと私の役割がわかった気がする」

あの時のライトくん、初めて見た。
あんなに理性を捨てて吸血できたんだって思ったくらい。
それを説明して納得したのはコウくんとユーマくんだった。

「確かに、Aちゃんの血って我慢出来ない」
「お前、吸血の時だけよくわかんねぇオーラあるしな」

自分じゃわからない部分。
それを教えられると不思議な気分だ。

「A、いくらお前がトクベツだからと言って無理をするな」
「ん、ごめんね。アズサくんも、ごめんね」
「Aちゃんが…無事で…良かった」

ぎゅっと強く抱きしめてくるアズサくん。
可愛いなぁ…って思う。
アズサくん口数は少ないけど優しくて兄弟想いだし、仲のいい人にはすごく優しい、と思う。

「アズサくんは優しいね」
「Aちゃんオレは?!」
「ふふ、コウくんも優しいよ、ありがとう」
「でしょ?ねね、オレも頭撫でてよ」
「はいはい」

このワンコは…
なんて思いながらもしっかり撫でてやる。
もう少しこの時間を堪能したい。

そう思う私は、だいぶ欲張りだ。
そして傲慢で、私も悪女だなぁってつくづく思う。

でも、そんな自分も悪くないと思ってるあたり、私は相当おかしいんだろう。
でも自分の限界なんかは理解してるし、馬鹿な悪女と一緒にされたら困る。

「イケメンは大変だもんなぁ…」
「ん、なに?Aちゃん」
「んん、何でもない」

もう少しだけ、この幸せな時間を独り占めしたい。
もう少しでいいから。

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作品ジャンル:アニメ
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梔子(プロフ) - わらわらさん» コメントありがとうございます。行き詰まってしまっているのでたまに読み返してしっちゃかめっちゃかしてるなとはおもいます。笑 ただ、書き直すとかなり内容が変わってしまうのでもし読み進めていただけるのであればこのまま読んで頂けたらと思います (2019年1月8日 10時) (レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
梔子(プロフ) - れんすけさん» 返信遅れてすみません!もう少し文字数減らして読みやすい感覚にできるようにしてみます(汗) (2019年1月8日 10時) (レス) id: f650fd1707 (このIDを非表示/違反報告)
わらわら - 主人公イキり過ぎでしょw (2019年1月8日 10時) (レス) id: 091d3f1fea (このIDを非表示/違反報告)
れんすけ - 字が詰まってて読みづらいです… (2018年3月12日 15時) (レス) id: 4bd8d4113b (このIDを非表示/違反報告)
汐子 - まって苗字一緒www 宮野ww宮野ww (2016年10月23日 3時) (レス) id: 693e560875 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梔子 | 作成日時:2016年5月5日 16時

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