弐佰 捌拾 伍 話 ページ4
莉犬side
無理だ…
俺の力じゃ、珠世様を無惨から逃がすことすら…
莉犬「…りねこ君」
りねこ「何?」
莉犬「俺を背負って、無惨のところまで走れる?」
りねこ「何考えて…」
莉犬「大丈夫。信じて」
俺の頭じゃ、もうこの方法しか思いつかない
でもきっと…これが最善策なんだ
りねこ「…行くぞ」
莉犬「うん!」
りねこ君のスピードは凄まじかった
まるで瞬間移動でもしたかのように、気がつけば無惨が目の前にいた
無惨「!…」
ここからは、一瞬でも気を緩めたら死ぬ
莉犬「召喚解除!!」
りねこ「!」
りねこ君を引っ込めて、素早く次の血気術を使う
莉犬「血族召喚・りけん!」
次に召喚したのはりけん君
同時に召喚するのは無理でも、素早く入れ替えることは可能だ
ただ血の消費量が半端ない…
早く決着つけないと、そろそろ限界が来る
りけん君の能力は怪力だ
りけん「はぁあああ!!!」
りけん君が無惨目掛けて拳を奮った
辺り一面にクレーターができるほどの威力だ
衝撃で俺も吹き飛ばされそうになる
莉犬「やった…?」
りねこ君のスピードで無惨に近づき、りけん君の怪力で攻撃する
少しでも動きを鈍らせて、そのすきに珠世様を逃がす
それが、今の俺が考えられる最善策だった
…でも
ヒュンッ!!
莉犬「がっ…!!」
りけん「莉犬兄!!」
無惨の腕が、俺の首をつかんだ
息ができない…首折れそう…
あ、ダメだ…血気術を保っていられない
りけん「!体が消えてく…莉犬n…」
あんなに泣きそうな顔のりけん君、始めてみたな…
心配させちゃった…
りねこ君も怒ってるだろうな…
ああ…これで終わりか
無惨「よくも小賢しい真似をしてくれたな」
莉犬「が…ぁああ」
どんどん強くしまってくる
珠世様ごめんなさい、俺…死ぬみたいです
無惨を倒せずに…何も出来ずに…
みんな…ごめん
みんな…
莉犬「…」
ああ…今になって思い出すなんて…
すとぷり
俺の、大切な人たち
無惨「最期に言い残すことはあるか?」
莉犬「…たい」
無惨「何だと?」
あの世で誓った、もう皆には会わないと
それから絶望はしても、1度だって願ったことは無かった
でも…今になって…
莉犬「っ…みん…なに…会いた…い…よ…」
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りあころ(学校ので来てる)(プロフ) - れいなさん» 時差エグいですけど、あんまりそういうこと書かないほうが良いと思いますよ(不快にさせてしまったのならすいません)こういうのは作者様のペースでやるのが最優先ですから。何回も言いますが不快にさせてしまったのならすみません。 (10月25日 11時) (レス) @page26 id: 30e657e636 (このIDを非表示/違反報告)
れいな - 書かないんですか (8月29日 17時) (レス) @page26 id: a1b0a1bb91 (このIDを非表示/違反報告)
なずな@移行垢(プロフ) - 莉犬:全部できるよ!が何気に一番怖い...ww (2023年2月22日 16時) (レス) @page26 id: 24f39e54cf (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 弧亜(元すみれ)さん» いつも見てくれてありがとうございます! (2023年2月17日 19時) (レス) id: c905288d1d (このIDを非表示/違反報告)
弧亜(元すみれ) - 続きッありがとぅございます(泣) (2023年2月11日 12時) (レス) id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2022年11月24日 22時