横side 416 ページ18
「え……帰られへん……」
猫に必死でどこを走ったか分かってへんやろうし、それでも普段1人で出掛けるなんて出来へんのに……
「………えと……ぁ……えと…」
公園から出て左右の道を見たけど、どこから自分が来たのかわからへん。
「………」
一気に不安な、戸惑いの表情が信五の中から湧き出た。
と思ったら、涙も溢れて泣き出した。
「ぅっ……ぅえっ………侯ぃ………」
そんな姿を見たら、さすがに黙ってられへん。
直ぐに信五に声を掛けた。
「…なんや、呼んだか?」
いかにも、今来ましたよって素振りで。
「…ぅえっ………侯っ………侯ぃー!!」
突然俺が現れたから、びっくりしたのと安心感で、俺のところまでものすごい勢いで走ってきて、飛びついた。
「うわっ……」
「ふぇっ……っッ………家っ……わからんっ……」
「はいはい……ここ、家から遠いからなぁ……」
泣きじゃくる信五を黙って抱き締めた。
背中を撫でながら頭も撫でた。
「1人でよう頑張ったな」
「ふぇッ…ぅんっ……ぅんッ…」
腕の中で信五は泣きながら頷いていた。
おつかいに行くなんて言い出したものの、ほんまは不安もあったんやろう。
だからよう頑張ったと思う。
信五が泣き止んだところで、体を少し離して顔を見た。
涙でぐじゅぐじゅな顔を、俺のTシャツで拭いてやった。
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じーな(プロフ) - 華子うさぎさん» こんにちは!そうなんですよ!時間が出来てるんで、いろんな話がぶわーーーっと!!久々に進んでますね!仕事しながらですが、恐らく時間にも気持ちにも余裕が出来てるようです笑 (2019年9月5日 13時) (レス) id: 16ef9f1163 (このIDを非表示/違反報告)
華子うさぎ(プロフ) - 可愛すぎます。ヒナちゃん『初めてのおつかい』あのテ―マソングが頭の中に流れてきそうです。緑×青で関係が出来たり、まるちゃんの思い人が解ったり、話が進んで居ますね!その先を知りたいです。 (2019年9月5日 11時) (レス) id: d000ba8c9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じーな | 作成日時:2019年8月13日 0時