DESPAIR (ページ3)

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Prologue 入学式【白瀬裕大】ページ3

智「裕大おはよう。」

白「おはよう。智哉くん。」

今日は4月5日。

僕は晴れてここ、私立ｱｻﾞﾐ男子学苑に入学することとなりました。

私立ｱｻﾞﾐ男子学苑は裕福なお坊ちゃまや成績がとてもいい人しか通えない私立の男子校。

そんな高校に僕は受かったんです。

そして隣の彼は僕と同じ中学で、同じ高校を受けて受かったか友達、水貴智哉。

おっちょこちょいで一緒にいて飽きない子です。

智「なぁ、知っとる？今日、前に出て話す人って満点でこの高校受かった子らしいで。」

白「はっ！？満点！？あんなに難しい問題を？」

智「うん。ホンマ凄いよな。」

そんな子が…やばい天才児じゃん。

智「はよクラス見て会場行かな遅れてまうで。」

クラスは昇降口に張り出されていた。

白「あった。智哉くんも同じクラスだよ！」

智「あっ、ホンマや。じゃあ行こうか。」

僕達は会場に向かった。

白「体育館広っ！！」

入って率直な感想がこれだった。

智「番号順的に暫く離れるな。」

白「そうみたいだね。じゃ後でね。」

智哉君と別れて自分の名札が置いてある席に座った。

篠「どうやらお隣さんのようですな。」

僕の隣に座ったのは関西弁の人だった。智哉くんと気が合いそう…。

『皆様。ごきげんよう。この度は入学おめでとうございます。』

アナウンスが入り、入学式が始まった。

長いこと進めていくといよいよ新入生の挨拶になった。

『新入生挨拶。新入生代表、今川碧海。』

するとうちのクラスの前の方で返事が聞こえたった少年がいた。

白「彼が…満点で通った子。」

碧「沢山の桜の花が我々の入学を歓迎してくれているようです。」

碧海くん？は淡々と挨拶を読んでいった。

その時の印象は真面目な少年だった。