DESPAIR (ページ20)

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Ep17 消滅確認【二階堂裕太】ページ20

二「碧海？水貴智哉が約束通り飛び降りた。」

碧《了解。監視ご苦労。》

下で頭から血を流した水貴智哉を見下す。

碧海は冷酷だ。

俺達の秘密を守るためなら言葉巧みにそいつを絶望の淵へ落とす。

二「次は雨矢達の抹殺か…。」

俺は白瀬裕大の友達が話したことに妙な引っ掛かりを感じた。

それを碧海に相談した。

───そんなに気になるなら聞いてみれば？場合によっては消してもいいし。───

碧海の許可がおり、念のため問いかけた。

仁「話したよ。だって話した方が面白いと思って。」

こいつは俺らとあいつらとの戦いをただ面白がっていた。

雨「二階堂君。ごめんね。でも、スパイスは必要でしょ？」

こいつはゆるふわの笑顔でそう言った。

どちらにせよ、邪魔であることは確か。だから俺は

あのふたりを消す。

仁「二階堂くんに俺らが消せるの？」

後ろを向くと2人がいた。

二「消せるさ。確実にな。」

俺はナイフをポケットから取り出した。

雨「待った。これってやばい感じ？」

今更遅い。俺は決めたことはやる主義だ。

仁「いいの？犯罪者になっちゃうよ？」

二「悪いな。俺は人を消した言うても刑務所は入らへんねん。」

俺は2人に近づいた。

仁「えっ…？」

目の前に倒れる2人。

俺はこいつらを人目のつかない森へ運んだ。

二「すまんなぁ。眠ったまんま。奈落に落としたるけんのぉ。」

明日にはこの記憶はない。

血まみれになった二人など覚えていない。

俺はそういう人間だ。

いや…

虐殺が好きな人格を

持ってしまったとでも言っておこう。