世界的スターの日常

＊ヒョンドンさんとご飯 ページ29

-you side
実は私の母も私が生まれる前から心の病気を持っていた。

私が生まれて、自分の事、家の事、私の世話とやらないといけない事が沢山重なって、でもその時に父は仕事ばっかしていて、負担を全部母が背負わないといけなくなって、
病気が悪化した。

私の目の前でこそ普通に振舞っていた母だったけど、お風呂場で泣いてたり、朝誰も起きてないような時間に「ごめんなさい、私が悪いんです」と叫んでいたりと本当に辛そうだった。

まだ小学生で子供だった私は、どうすれば母の力になれるのか、支えになれるのかが分からず泣き叫んでいる母の事は本人に聞かずずっと側にいるようにしていた。


ヒョンドンさんのあの姿を見た時、私の中で母と重なり、私が支えなければと思った。

やから普段めったにご飯に誘うなんて、ましてや男の人を誘うなんてせんけど、勇気を出して言ってみた笑
仲良くなって、ちょっとでも不安のはけ口になれればと思って‥


そんなことを考えながら車に乗ってると店に着いた。

HD『お、来たね笑 こっちこっち』

you『すみませんお待たせしました汗』

HD『今日は奢るからいっぱい食べな笑』

you『そんなそんな！私からお誘いしたので私が払いますよ！』

HD『年下の女の子に払わせるような事はしません笑 どうやったって俺払うからもう遠慮なく食べちゃいな笑』

you『なんかすみません‥ではいただきます』



you『え、めっちゃ美味しいですねこの肉！』

HD『だろ？笑 俺が売れる前というか若手の頃からずっと通ってんだここ笑』

HD『てか今日は変なとこ見せちゃってごめんな。ご飯行こうとか気を遣わせちゃったね‥』

you『ま、それも正直ありますけどそれだけじゃないですよ！私K-POP好きなんで、ヒョンドンさんのこともよく見てて笑 やから韓国デビューしたら絶対仲良くなろ！って思ってて笑』

HD『仲良くなれば俺の出てる番組によく出れると思って？』

you『じゃなくて、‥その‥アイドル達のオフの時のお話聞けるかなって思って‥//』

HD『そっちね笑 じゃあ今1人だけ教えてあげよう笑 誰のが聞きたい？笑』

you『んー、今はヒョンドンさんのが聞きたいです笑』

HD『‥え？俺？』

you『はい！ヒョンドンさんはなんで芸能人になろうと思ったんですか？』

HD『‥人を元気にしたかったから‥自分が笑いを取る事で、自分が歌う事で』

HD『でも今はそれが凄い疲れる。人が笑顔になると嬉しかったはずなのにそれ見てしんどくなる。そう思う自分も嫌で‥』

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