きみはわたしのヒーロー２ (ページ34)

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Aside

完全にやらかした。

パソコンに向き合ってたら、

しずがしたであろう大事な話を聞き逃し、

さらには、仕事中だと言ってしまった。

しずに嫌な思いさせちゃったな～。

しずとの半同棲生活も結構長くなってきて

良くも悪くも一緒にいることが当たり前になってきた。

好きな気持ちに変わりはないのに、なんかうまく行かないんだよね。

珍しくはやい仕事終わりに、

昨日のことを思いながらフラフラ歩いていると、

？「あれ、Aちゃん？」

優しい声が聞こえてきた。

『あ、のえるくんだ！こんにちは。』

のえ「久しぶりだね。仕事帰り？」

『そうなの。のえるくんも？』

のえ「今日歌収録でさ。
閑也がしずパラで歌ってたAirって曲を歌ったんだ。
いい曲だから聞いてみてよ！

あ、閑也、個人仕事で収録行ってて、
このあと生放送だよ。
そのあと振付師さんと新曲の振り考えに稽古場に戻るって言ってたから今日は遅くなると思うよ。

まあAちゃんは閑也から聞いてるか。釈迦に説法だね。

だから仕事切り上げたんでしょ？」

『うん。のえるくんありがとう！急いで帰るね！』

のえるくんに聞いてないなんて言えるわけもなかった。