美女と野獣 (ページ6)

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龍side

俺はただ逃げただけ。

そんなことは自分で分かっている。

回りから見ればただの弱虫

そんな、誰でも持っているような弱さで自分を強く見せて魅せてみせてミセテﾐｾﾃ

自分の弱さで傷つけた。

自分の事が大ッ嫌いとか言ってるくせに、結局心の何処かでは、自分の事を可愛がっているんだ。

過去を変えたい、変えたいって願っても叶わない事は分かっている。

ただ、俺は、俺は………………………………………

そんなことを考えていたら、チャイムが鳴った。

先生が入ってきて教室内がしんと静まり返る。

あぁ、早く帰りたい

まだ朝というのにもう疲れきっていた。

こんなことならいっそのこと、学校に来なければ良かった。

だが、家にいても五月蝿いだろうから、どっちにしろ一緒かな？

何て思う。

クラスメイトが立ち歩きはじめた。

いつの間にか短学活が終わり、次の教科の準備を始めている。

楽しそうに笑っている彼らを見ていると、羨ましくなる。

だが、俺には楽しむ資格なんて、ましてや、羨む資格なんて有りはしないんだ。

それが、俺のやって来てしまった事なんだから…………………………

わがままばっかりでいけない僕だ…………