あぁ、その子には触れちゃ駄目。なんてったって…

いろいろと追いつかない ページ7

「中原幹部！」

「おぅ、お疲れさん」

「ありがとうございます！それでほら！ご覧くださいよ！」

「……マジか」

犠牲者どころか軽症すらいねぇ
しかも作戦はあんまり変わってねぇときた

「何してくださるんですか？」

「何がいい？」

「うーん……何処までなら許されるんですか？」

「何処までって何を頼む心算だ」

「えーっと…うーん……一寸考えてきます！」

「おぅ、ちゃんと休んどけよ」

「はい！」

任務から帰ってきたというのにあんまり任務に行く前とテンションが変わってない気がする

しばらく書類(太宰の電話に無駄話がついて中々進まなかったからまだ残ってる)をする




「中原幹部っ！あ、珈琲いれます！」

「おぅ、ありがとな」

「ブラックでよろしいですか？」

「あぁ」

コトリと机の上に置かれた

「それで何かしてくれるって話なんですけど」

「おぅ、何がいい？」

「えっと、その…









中原幹部とお付き合いさせていただけませんか！」



「……今なんつった？」
お付き合いって聞こえたぞ？
幻聴か？
あれ、太宰は？うん？

「あ、矢っ張り駄目ですよね。すみません、本当にすみません。どうか忘れてください。今の記憶を封印してください」

「ちょ、一寸待てよ？付き合いたい？俺と？」

「本当にごめんなさい、ご無礼をお許しください。受けなかった冗談で結構です」

「太宰は…？」

「お、治さん…ですか？何故？」

「え、手前、太宰の恋人じゃなかったのか？！」

「私が治さんと？そんな関係一切ないですけど…」

「あんな楽しそうに電話とかしてなかったか？」

「た、楽しそうでしたか？」
目の前で頬を赤く染めてきょどきょどしてる

「えっと、その、治さんは中原幹部の事をよく知られていますので、恋愛相談を……」

………マジかよ
そりゃあ禁断っぽいですねって他人事になるわな

「本当に忘れてください、何事もなかったようにして貰えませんか。引く手数多の幹部に無礼な事失礼しました」

「あー…えっと……高村」

「は、い…？」

「俺な、政略結婚させられるかもしンねぇ…」

「えぇっ…？！ど、何処ですか？」

「暁のとこのお嬢さんらしいな」

「暁のお嬢様…あの方には…私なんかは太刀打ち出来ませんね…」

「会ったことあンのか？」

「え、中原幹部もあるんですよね？」

「否、まだ会ったことねぇ」

「結婚のお相手なのに？」

「嗚呼…っていうか今日太宰から知った」

「えぇ……」

お相手→←＊2

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