あぁ、その子には触れちゃ駄目。なんてったって…

名前呼び ページ30

「中原さん」

「中也」

「中也、さん」

「…中也がいいな」

「っ〜…ちゅ、中也」

「おう。よく出来ました。めちゃめちゃ顔真っ赤になってるけどな」

「だ、だって…そんな名前で呼ぶなんて…しかも呼び捨てって、慣れてないといいますか、その」

くすくす笑うマフィア幹部とアワアワとするその部下

2人には新しい関係ができた


「…慣れないです」

「たくさん呼んでくれればいいんじゃねぇの？」

「っ〜、じゃ、じゃあ中也…も、私のことを名前で呼んでください」

「おう、勿論だ。A」

「照れが1ミリたりともない！」

「照れが欲しかったのかよ」

「だって…私だけじゃないですか」

「手前は可愛いから別に可愛さが増したところでだな」

「っ…その手前より名前で呼ばれる方がいいです…」

「！……分かった。あと前言撤回する」

「え？」

「可愛さがあんまり増したら俺が抑えられなくなるかもしれねぇな」

「え、ちょっと！？」

「ほらほら書類がAを待ってるぞ」

「誤魔化さないでください！」


「…Aが敬語、外せたらな」

「うぅ…」

そう、これは屹度エンディングと云うもの→←2つ目

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