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其ノ二 中也side ページ6

もう後は寝るだけの状態に

一応Aの様子見てからにするか


そう思い、寝室に行くとAは眠ってないようだった
ぎゅっと縮こまって、じっとしている

中「…A、寝てるか…?」
起きてるなら起きてるで、と思い声をかけたがAは余計に縮こまってしまった

中「A、寝れねぇのか?」
聞き直してみる
するとAはこっちを向いて小さく頷いた

中「じゃあ隣で寝てもいいか?」

「!」
Aが少し怖がってしまった気がする
それでも頷かれたので隣に寝て、来いよ。と腕を広げる

Aはおずおずと入ってきた

中「怖がらなくていい、大丈夫だ。何もしねぇよ。な?」

髪を撫でれば少し落ち着いてきた

中「寝れそうになったら寝たらいい。そんなガチガチに固まらなくていいからな。リラックスしねぇと寝れねぇだろ」

Aに顔をうずめさせる
俺の鼓動を聞いてAはどこか安心したようで力が少し抜けたのが分かった

中「ん、安心できんだろ。本能的なもんらしいしな」

ようやく寝れそうになってきたのだろう
うとうとし始めた

そのままとんとん、と背中をたたこうとしたら

「ッ…!?」

Aが大きく躰を震わせ
腕から逃れるように出るとパッと部屋の隅の方へ行った

中「っ、悪ぃ…大丈夫か…?」

1歩近づくだけでAは躰をビクリと震わす

中「!…御免な、その、怖がらせる気はなかったんだが…怖がらせたな、悪ぃ…」

とりあえず近づくのは一旦やめておこう
離れ、できるだけ怖がらせないように声をかける

中「A、ゆっくりでいい。一旦居間まで来れるか?」

俺が先に出て、Aは一定以上の距離をとりながらゆっくり出てきた


怯えもあるとは思うが…
何か別のこともある筈だ

Aは怯えたら硬直する
寝れねかった時のように

俺の側から逃げたということは
怯えだけじゃなかった筈

…となれば


そのまえに

ソファーに座らせ、もう一度謝る

中「本当に御免な、せっかく寝れそうになってたのにな…」

Aは縮こまり、ただただ硬直していた

中「A、1つ確認してもいいか?」

「…?」

怯えたままAが不安そうに見てくる

中「怪我とか、してるのか?」

「!」

反応見る限りしてるんだろうな


あぁ糞、Aにどれだけ傷をつけたのか…
心にも、躰にも
A怒って、ますか
中「!怒ってねぇ、Aには。大丈夫だ」

Aがほっと安堵の息を吐いた

中「傷の確認だけしてもいいか?」

傷 中也side→←罰?



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長音_chinon_(プロフ) - りんさん» いつもありがとうございます!!これからも頑張りますね!記憶はまだ戻ってないですね…きっといつか… (2019年8月17日 0時) (レス) id: a14d8293f8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてますよかったです(´;ω;`)記憶がまだなんだ……(´;ω;`)(´;ω;`) (2019年8月16日 23時) (レス) id: bd39a087a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:trbyukki | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/trbyukki14/  
作成日時:2019年8月16日 23時

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