……!? ページ32
購い物に出掛けるということで街中に
何か云うでもなく、スっと差し出された手におずおずと重ねてみる
中也によってしっかりと握りなおされ、指を絡めとられる
…なんだか今までの購い物よりも、中也に近いみたいだ
ふわふわした感情を噛み締めつつ歩く
雑貨屋さんでは綺麗な蒼い宝石のついた髪留めを購ってくれて中也に付けてもらった
中「ん、似合ってる。可愛いぜ」
Aありがとうございます!こんな綺麗な髪留め!大切にしますね!
中「おう、たくさん付けてくれ」
頷くと中也もとても嬉しそうに笑った
?「あれ?中也?」
中「げ、太宰」
背丈の高い中也みたいに顔の整った人
太「あーもしかしてAちゃんとデエト中だった?」
中「そうだよ、邪魔するなら帰れよ?」
太「Aちゃんがいるから嫌がらせできないねぇ」
中「Aが居ない時もするンじゃねぇよ」
どういう人なのか全く掴めず中也と太宰?さんをきょろきょろと目線を行ったり来たりさせる
全く相手にされず2人は話しているけど
話して…いやどちらかといえば中也が揶揄われて噛み付いている感じかな?
目線を空を飛ぶ鳥に変えてぼーっと聞き流す
中「A。…………A…!」
「!」
ハッとして中也を見る
太宰?さんは何処かへ行っていた
中「大丈夫か?悪ぃな待たせちまって。どこか喫茶処にでも入って甘いもんでも食うか」
Aこちらこそすみません、ぼーっとしてました…
A喫茶処とは…前行ったフレンチトーストがあるところですか?
中「ま、同じ店じゃなくてもいいけどな。つーか朝食べたのにまた食べたいのか?」
クスクスと笑うように云われる
A…駄目ですか?
中「…ま、偶にはいいンじゃねぇの。1日くらい好きなもんだけ食べたってバチは当たらねぇだろ」
本日2回目のフレンチトーストもとても美味しかった
中也が作ってくれるのとどっちが美味しいかって聞かれると分からないけど
……でも好きなのは中也が作ってくれる方だな
なんて思いながらキラキラとした店が並ぶ道を歩く
中「A」
「?」
『なんでしょ___
打ち込み終わらないうちに隣を向かされ
ちゅっ、と
「……!?」
された場所は
口。
さっきの喫茶所の珈琲の苦味が少しと
それよりも心から出る甘い味
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長音_chinon_(プロフ) - りんさん» いつもありがとうございます!!これからも頑張りますね!記憶はまだ戻ってないですね…きっといつか… (2019年8月17日 0時) (レス) id: a14d8293f8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてますよかったです(´;ω;`)記憶がまだなんだ……(´;ω;`)(´;ω;`) (2019年8月16日 23時) (レス) id: bd39a087a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:trbyukki | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/trbyukki14/
作成日時:2019年8月16日 23時