其の二 中也said ページ28
標的の悲鳴が聞こえ、急ぎで其方へ向かう
腹から血を流してい標的と前に云ったから異能を使ったのだろう、少し竜化して翼が出ていながらも力が抜けているのか座り込んでいるAがいた
中「Aッ!」
その時ザァァッと雨が降り出した
「!」
Aは苦しそうに息をしながら竜化がとけるとバランスを崩し、そのまま倒れ込むところをどうにか駆けつけ、支える
中「手前らは此奴の始末、葉山は姐さんに連絡、西は執務室のソファーにAを今から寝かせるから何か掛けるもん持ってきてくれ」
薄目を開けながらAは息が上手く吸えないようで口だけを開け閉めして震えている
執務室に運びソファーにゆっくり寝かせる
西「中原幹部、毛布です」
中「有難な」
西から受け取った毛布を掛け、目元に浮かぶ涙を指で拭ってやる
どうにか呼吸はできるようになってきたAはまた撫でられることも怖がった
また必死に謝ろうとするのを止める
中「A、大丈夫、大丈夫だから落ち着け、な?Aはなぁンにも悪くねぇ、大丈夫だ」
Aは震え続けながらもゆっくりと頷く
中「ん、いい子だ。今から俺の代わりに西に居てもらうけど怖がることねぇからな。少しだけ待っててくれ。西、報告に行く間様子を見ておいてくれ。葉山がもし戻ってきてくれたら交代してくれていい」
西「分かりました」
廊下に出るともう綺麗に片付けられていた
急ぎ足で姐さんの元へ向かう
尾「…中也、あの子は大丈夫かえ?」
中「一応は、大丈夫です」
尾「なら、良かったのは良かった…があの男の仲間がまだ居てのう…しかしあの状態なら私に任せて今日の所は帰るかえ?」
中「…まだ雨は暫く落ち着かないでしょうから多分執務室にいる方がAは安全です。やります」
尾「そうか、助かるのう。くれぐれも無理はないようにな」
そのまま情報を交換し、仲間を見つけ出しにまた別れた
=*=*=
Asaid
目の前で去っていった中也にまだ居て欲しかったと思いながらもそんなことはさせれない
ただ怖くて、怖くて、怖かった
制御できない躰とどんどん酷くなる雨
だんだん意識が遠のいてくる
…中也
矢っ張り、中也に傍に居て欲しかった
大丈夫、
大丈夫…
少し
待つ、だ…け……
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長音_chinon_(プロフ) - りんさん» いつもありがとうございます!!これからも頑張りますね!記憶はまだ戻ってないですね…きっといつか… (2019年8月17日 0時) (レス) id: a14d8293f8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてますよかったです(´;ω;`)記憶がまだなんだ……(´;ω;`)(´;ω;`) (2019年8月16日 23時) (レス) id: bd39a087a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:trbyukki | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/trbyukki14/
作成日時:2019年8月16日 23時