休み1日目 ページ11
【暫く休みをとったからゆっくり過ごそうな】
朝、聞いたはずの中也の言葉
なので、必然的に二人きりの状況ができあがる
「……」
現在私は
本日2度目の困惑に陥っていた
肩にかかる重みと規則正しい息
中也は疲れてしまっていたのか、隣に座った私にもたれ掛かるようにして眠っていた
起こしてはいけないだろう、とは思いつつ
かといってどうするのが正解か分からない
異能を使えば移動はさせられるだろうが、使っていいと云われてもないのに使う_しかも中也を、私から離すために_というのはできない
此方が普通に移動してしまえば中也の躰を支えるものが無くなってしまう
中「ん……」
「!」
急に手が絡め取られるように繋がれる
…ますます動けなくなってしまった
中「…A……」
名前を呼ばれ起きたかと思ったが違うようで
それにしても…
先程の聞いてはいけなかったような独り言やら
繋がれた手の指輪やら
私が厭なこと、怖いことを極力避けようとしてくるのとか
本当に、私はこの人の__
なんて
それだったら
あの零は一体何だったと云うのだろう
それから
……先刻の私の名を呼ぶ声が悲しいというか寂しいというかどこか苦しそうでもあったのは何故だろう
・
・
・
中「…お、起きたか。悪ぃな、寝ちまってて」
ぼんやりする頭がだんだん起きてくる
中「あんまりにも安らかそうに眠ってるから起こさなかったんだが…大丈夫か?」
目が冴えてきた
頷く
中「ん、ならまぁ…あんまり腹減ってねぇかもだが昼御飯、食うか?」
頷いて、スマホを探し、文字を打ち込む
『中也はどうして私を』
いや、なんだか今するべき話でもない気がする
また今度にしよう
中「どうした?」
Aなんでもありません
中「そうか…?んじゃ、食べるか。パン系ご飯系、あとは麺か、どれがいい?」
A中也の好きなので構わないのですが
中「だから云っただろ?俺はAが食べたいやつを食べるから何食べたいか教えてくれ。具体的じゃなくてもいい」
Aでは、ご飯系でお願いします
中「おう、分かった。そうだA、食べたら購い物にでも行かねぇか」
A購い物、ですか
中「嗚呼。厭なら構わないが」
Aいえ、行きたいです
中「それは良かった。久しぶりだしまたいろいろ見繕うか」
そう云い乍中也の手が頭を優しく撫でた
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長音_chinon_(プロフ) - りんさん» いつもありがとうございます!!これからも頑張りますね!記憶はまだ戻ってないですね…きっといつか… (2019年8月17日 0時) (レス) id: a14d8293f8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてますよかったです(´;ω;`)記憶がまだなんだ……(´;ω;`)(´;ω;`) (2019年8月16日 23時) (レス) id: bd39a087a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:trbyukki | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/trbyukki14/
作成日時:2019年8月16日 23時