浴室の侵入者 (続 ページ8
「さっき、俺の身体見てたでしょ?」
なんで気づいてるの!?
「横目で見たときにわかったよ」
そういうことか…
納得すると同時に、一言呟きが出た
「シャンプーが目に入ればよかったのに(ボソッ」
「あははっ、ひどいなぁ」
「……えっと、あのさ、クローリー」
そ、そろそろ私の頭がクラクラしてきたんたけどなー……早くでないとまずいと思うんだけどなー…
「そろそろ本当にのぼせるから、もうあがっていい?」
「んー…そうだね、倒れたりしたら面倒だし。じゃあ僕も出ようかな」
うん…確かに倒れたくはないんだけどね、
面倒っていうのはひどくない?
ていうか、一緒に出ようとしてるのは気のせいかな?
「え!?い、いや、クローリーはまだ入ってなよ」
「いやだぁ」
なんだこいつ、フェリドか?
とうとうアイツに毒されたか??
ものすごくイラッとさせられるんだけど
「…バカにしてる?」
「あはっ、してないよ。…さ、のぼせちゃうんでしょ?早く出よ?」
いや、ホントに…
でも、そんな私のこととは聞き流し、
さっさと出ようとするクローリー
「それに、ここで恋人においていかれて、ひとりでつかってる、っていうのも寂しいし」
けれど、そういうことを言われたら断れないって思う辺り、もうのぼせているかもしれない
「………わかったよ…」
「…(チラッ」
ん?いまクローリー…なんか…見た……?
という、小さなサインを流してしまったのがいけなかった
「……ふぅ、タオルを…!?」
いきなり抱きつかれ、驚いて、
語尾がはねあがる。
そんな私をクスッと笑い、
「ねぇAー、シしよ?」
何を言い出すかと思えばそんなことか!!
いや、まあ、予想はついてたけど!!
「は!?ていうか、だ、抱きつくな!!」
「やだ。Aがいいって言うまで離さない」
ま、まずい !!これはスイッチがとうとう
はいってしまったようだ
そして、彼のそういうスイッチは
やることをやるまで切れないようになっている
「うんー?じゃあ、離さないけど?ここでシちゃうけど?」
なんとかして彼をおさめなければ、
という私の焦りを完全に無視をして
コトに及ぼうとするクローリー
「っ……//っひゃあ!?ちょっ、ど、どこをさわって……///」
「んん?どこって、胸だよ?」
「さ……さ、触る、な………(フラッ」
突然揺らぐ私の視界。
ああ、出るの遅かったなと、後悔する間もなく、驚くクローリーを視界におさめて
意識を失った
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作者名:紅月K | 作成日時:2015年7月18日 23時