仕事 ページ20
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「主〜良かったね。今回の依頼まともなブラック本丸っぽいよ！」
「おっ！ん？！」
長谷部の最近の趣味だというスコーンを食べていたら、加州から声がかかった。
まともなブラック本丸とは。
「ブラックにまとももクソもなくない？」
「以前、主が言ったんですよ。まぁ徹夜してましたしね。」
「えーごめん。」
「いえ、全然。」
「全く目が合わないね。」
慣れてきたのか長谷部が最近雑になってきた気がするけど別に気にしてない。
その方が同僚感あるしね！
加州が、端末をいじってハイテク画面を開いてくれる。
東雲本丸
無理な出陣を確認。調査願う。
刀剣男士 薬研藤四郎
転移番号 64302
「……短かい文章with短刀」
「どっちも短いって？寝なよ長谷部。」
「無理な出陣を確認しただけで向かわすって相当クレームきてるよねこれ」
「そうだな。」
演練の際、ボロボロになっている刀たちがたまにいる。
その8割がブラックで2割が不明
ブラックの仲間入りするには、5回以上ボロボロの状態で演練に行き通報されなければならない。
つまり、この東雲本丸は5回以上通報を貰った本当のクソブラック本丸ってこと。
このやろう…名前と真逆のことしやがって。
「まったく、夜明けって意味の名前の本丸なのに困るよなぁ大将。」
ハイテク画面から飛びててきた薬研藤四郎。
「よぉ、俺っち薬研藤四郎。」
「噂通り、かっこいいんだね薬研さんって。」
「はは、ありがとうなお世辞でも嬉しいぜ。」
薬研の笑顔が、何故かとても眩しい。
隣の長谷部も目を細めていた。
手元が狂う前に休憩しなね長谷部。
「主の支度が終わるまで、お茶でも飲む？長谷部のスコーンもあるし！」
「お、ありがとうな。」
ーーー
「主、これを渡しておくお守りだ。」
「いつもよりまともなのに長義も心配症だね。」
「いつもよりまともだから、だ。何が起こるかわからない。それに、俺たちは見てることしか出来ない。」
今回は、審神者が居ることは確定しているのでアイロンをかけたシャツを着ていれば、ハンガーにかけてあったジャケットに朱色のお守りが入れられた。
「まぁ、気をつけて……。」
「？うん。」
「だぁいじょぶ。俺っちがしっかり大将さん護ってやるよ」
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作者名：名無し子 | 作成日時：2024年2月20日 1時
